漫画:モブサイコ100 1〜16巻 / ONE

水色チェックマークのあるタイトル作品のネタバレを含みます

小学館〜〜〜〜!!ONE先生原作のワンパンマンがジャンプ+だったから、たぶんモブサイコも集英社だろう……と思って、集英社の方を探してみたりしていたことがあったんだけど、実際は小学館からの発刊だった。道理でいつ探しても見つからないわけだよ!

ともあれ、初期の頃のWEB漫画を大きく賑わせたONE先生の漫画。モブっぽい見た目の最強超能力者である中学生のモブ君を主人公にした舞台設定になる。うっすらぼんやりと面白いことは周囲の口コミで認知していたし、ワンパンマンの原作のWEB漫画もメチャクチャ面白かったから、読んだら楽しいのは重々承知の上だったのだが、手に取るきっかけを上手く掴み取れず、今まで寝かせてしまっていた。ふとお店の検索コーナーで思い出して本棚を検索したところ、ようやく見つかったので、手に取れました。

モブサイコ100 1〜16巻 / ONE

案の定、はちゃめちゃに面白くて一気に読んでしまった。

主人公のモブくんは、類稀なる強力な超能力者の中学二年生。その能力を買われ、時給300円で、師匠であるところの霊能力者(詐欺)・霊幻新隆のもとでバイトをしていた。このモブくんは勉強もスポーツも不得意で、超能力以外の何かを自分が持っているように思えてはいなかったが、そんな自分を変えるために学校の肉体改造部という部活に入り、自分を変える努力をするようになった頃から、大きな展開に巻き込まれ始め……みたいなのが大まかなあらすじだろうか。

読み進めていくうちに、確かに小学館の匂いを感じた。霊能商売、能力者を集める組織、詐欺師、時給300円、植物の妖怪、などなど、幼き頃の私をワクワクさせてくれた『GS美神 極楽大作戦!!』みたいな舞台の設定で、それに途中で少年ジャンプの『遊戯王』のバクラみたいな謎の憑依能力を持つ怪異や『斉木楠雄の災難』的な超能力…集英社に戻ってきとる!(ついでに言うと、展開を既存の何かとくっ付けて認知負荷さげて解釈しようとするのは、親父ギャグと同じ能力だからやめな〜!)

ともあれ、詐欺行為を働くが保護者としては頼れる師匠との関係、己の人生における異能力との付き合い、ライバルの出現、弟との絆、強い藤崎詩織みたいな幼馴染との恋愛(一方的)、暗躍する謎の組織、自身と似たような強力な異能力者の陥った闇、人間関係のあれこれで揉まれて見つめ直す自身の成長、最後は己の中の何かを向き合うこと、いろんな展開で胸が熱くなり、軽い気持ちで見始めたのに、1巻読んだあたりで「これは絶対に泣くことになるだろうな……」と諦念が芽生え、案の定最終巻を読み終えるまでに3回くらいは泣いてしまった。い、いい漫画…!とてもいい漫画だった!アニメもやっているらしいので、また気が向いたら観てみたいと思う。

あかね

静岡に住む、30代後半のものです。当時何に興味かあったのかを振り返るとき用に、読んだ本やYoutube動画、考えたことなどを書いていきます。