こまったさんシリーズの続きを手に入れた。このこまったさんシリーズという児童書は10巻まで出ており、(1)スパゲティ(2)カレーライス(3)ハンバーグ (4)オムレツ (5)サラダ (6)グラタン (7)サンドイッチ (8)コロッケ (9)ラーメン (10)シチューと、それぞれタイトル料理にちなんだストーリーが展開される。
今まで(1)スパゲティと(7)サンドイッチは読んだことがあるので、今回は(4)オムレツを読むことに。
多分今回もこまったさん(花屋の既婚女性)が異世界に召喚されて、タイトルの料理であるところのオムレツを作ることになるのだろうと予測を立てる。これはこのシリーズのお約束だからね。
さて、話はこまったさんのお家に「4月31日にオムレツ島へ招待します」みたいな旅行の案内が来たところから始まる。4月30日の次の朝、とりあえず旦那さんのご飯の準備をしてから旅行へ出かけようと冷蔵庫を覗いだところ、なぜかそのままオムレツ島に転移して……なんでだよ!そして、そこで出会った不思議な空飛ぶおじいさんはこう述べる。「早速オムレツを拵えてもらおうかの。うまくできれば、うちにかえれるが、下手だったらこの島から出れんことになる。いいかの?」何も良くないよ!なんの誘拐だよ!
毎回思うんだけど、こまったさんが異世界に飛んでから遭遇するやつの方がよっぽど困ったヤツらなのでは?と思っていたら、今回は、普通に協力的なお料理上手な人間たちが続々出てきて、こまったさんにアドバイスをするなどしていた。クソー!登場人物の性格がやや悪いのはこのシリーズのお約束じゃないのか!?認知不協和を起こすだろうが!あといつも思うんだけど、この作者のあとがきのクセが強い!自己主張が激しい!毎回ツッコミどころが多いな!
純粋に児童書を楽しむ気持ちをとっくに失ってしまった私だが、そんな薄汚れた大人の心でも楽しんでしめる本だった。