ググりさえすれば知識が手に入れられると思っているが、その実、身につける努力をしなかったものは知とならず、血肉にもならず、その場しのぎになってしまう、みたいなのは同意できるな〜と思ったので手に取った。
ただ、著書である大学の先生の煽り散らかしてる文章と、Twitter民に親でも殺されたんかな……と気になる攻撃な姿勢、古の(笑)連打が気になってしまい、とりあえず目次で気になったページだけパラパラ見ることにしたのだが、どのページでも「この先生はずっとこういう態度なんだな……」という印象になってしまい、途中で閉じてしまった。タイトルと表紙から感じた印象と、本文がちょっとミスマッチしているように思える。
ある意味、著者の方は、人間の可能性に対して基準が高いのだろうか?もっと思考を深くすれば人はここまでできるのに、なんで皆考えないんだろう、もっと考えて生きればいいのに、というようなもどかしい思いをしているのかもしれない。親が自分の子供に良かれと思って「後悔しないようにもっと勉強しなさい」「もっと人と付き合い、話に耳を傾けなさい」「もっと本を読みなさい」と、自分の人生から得た教訓が、子の人生においても最適解のはずだと思ってアドバイスするのと似ている。その気持ちは分からんでもないなあ。ただ、アドバイスする内容が正しければいいというものではないからな……。なんかこう、本当にその人のためを思うのであれば、もっと心に響きやすくなるような、脳に刻みつけたいと思えるようなものの言い方とか……他人の愚かさに対しては耐えて態度に出さず、ただ人徳みたいなもので諭す必要があるんじゃないかと考える。そんなことを思った本だった。自分も気をつけよう。