ミステリ小説『すべてがFになる』で有名な森博嗣先生のエッセイシリーズの11巻め。先日から体調を崩しており、とりあえず今日は家で大人しくしていようとしていたこともあって、新刊を発売日に買って読むという、私にとって滅多にないコンボをキメられたことは大変喜ばしい。
このエッセイシリーズを手に取るたび、「私はなぜこの本買ったんだっけな……」という自問自答を繰り返している。良く言えば森先生のファンだから、悪く言えば惰性なのだが、最近このシリーズ時事ネタが挟まれているためマンネリすぎないのも理由だろうか。みたいな感じで特に期待せず読み進めたのだが、なんだか今回ずっと面白く感じたな。話題としては近年のコロナにウクライナ情勢、ヴァーチャルに政治という興味関心が一定量あるものだったし、Youtuberの話が出た時は予想外で二度見してしまった。また、エッセイを読んでいる最中に、「世界の一部で進んでいる少子化、子供の数が少ければ少ないほどその希少価値が上がるし、世代間の競争率が下がるというメリットもあるかも、ということは親になることは、マンパワーに加えて希少価値が付加された資源を持つという野暮な考えもできるのでは」みたいな野暮な考えしたりもできたし、いろんな考え方や切り口を見ることができて面白かった。去年のエッセイも同じような感想だった気もする。来年のエッセイも同じ感想なのかもしれん。その確認も含めて、楽しみにしているシリーズだと言える。