でた!シリコンバレー式○○だ!と思ってしまうあたり、だいぶビジネス書界隈に毒されている感じもするが、休息の本である。たぶん、なんかの動画でオススメを見たんだと思う。
みんな労働ほどには休息ってものを理解しようとしてないよね、休息は労働の敵ではなくパートナーであるという著書の主張から始まる本。言われてみれば、休息ってなんだ……。私の場合、労働以外の時は、あらかじめ大まかに決めておいた生活パターン通りに過ごしたり、読書したり散歩したり買い物したり、想いに耽ったり妄想したり、まあ何かしらしている。また、学習の後は頭空っぽにしてぼんやり過ごして、スキルを頭に定着させるぞ〜!とか、ビジネス書の受け売りみたいなことをしているのだが、それは果たして休息なのか?休息って言うのはもっと損得なし、目的もなしに、「ただ休む」と言うもんじゃないのか?と定義が気になるところではある。と言うことで、読み進めるとする。
主張①「休息とは知的怠慢ではない」。これはそう。働いている時の方が、怠慢である自分を見つけたりするし、休息のときこそ「あれもやりたい」「これもしたい」「これってどう言うことだ?考えたい」「散歩して帰りに買い物しよう」「漫画でも読むか」と意欲湧きがち。休息というのは文化的な生活の頂点、と言う古代ギリシャの認識にメチャクチャ同意してしまう。
主張②「余暇が生産性を高める」。これもそう。生産性を高めるために休息をする、というようなスポットの当て方はしたくはないが、ある程度満遍なく、緩急をつけていろんなことをした方が、ひらめきの蜘蛛の巣が広がる感じがするんだよな。とはいえ、一つのことに集中して深く深く何かを産み出そうとするタイプの、自発的ワーカホリックっていう求道精神を持つ人に憧れもするので難しいところだ。
主張③「戦略的休息は、創造性を刺激し、維持する」。やっぱこの本の方向性こっちか!?そりゃそうだよな、シリコンバレー式だもんな。しかし、利点あるからちゃんと休もう!と言われると、私の中の4歳児が「それはお休みじゃなくて待機なのでは?おやすみっていうのは、もっと誰にも邪魔されず、自由で、なんというか救われてなきゃあダメなんだ……」と、ぬいぐるみを抱き抱えながら不満げに小言を言うのだが、まあでも、人生において休息は必要なのは何故かって言うと、最終的によりよい人生を生きるとしか言いようが無いからな。そして休息についての本を読むと言うことは、休息についての利点を示してくれると言うことで、もう本を手に取った時点でそうなるとしか言いようがなかった。分かりきった答えでも、反射的に思い浮かんでしまう。そして渋々考え直す。この、私のただただ面倒臭い工程、毎回行われるんだけど、なんとかならんのか?ならんか。
主張④「本書は休息を生産性や市場価値を向上させるツールにしようとするものではない」。あっはい…!ですよね!先走って申し訳ありませんでした…!
今日はここまで!(P26)