ちくまQブックスの本。確かこのちくまQブックスは10代をターゲット層にしたシリーズで、この本も児童向けのコーナーにあったのだが、興味があるタイトルと「著者の方の名前、うっすら聞き覚えがあるな…」と漠然とした期待があったので手に取った。あとP120と薄い感じの本で読みやすそうだなって思って。いや、それでびっくりしたんだけど、いい意味で全然ページが進まなかった。こんなことある?1ページ1ページの著者の問いに、ウーン?と首を傾げて考え込む工程を挟んでいたら、全然読み進まなかった。
例えばP8にあった「いかなる風景も、それを見て感じているのは心以外のものではないのだから、すべての風景は必ず心象風景なのです」という一文で、これはあれだ……四季シリーズ(森博嗣先生)で、窓のない研究所を作るとき、理由を問われた際の会話の流れで「人は頭脳で外部を認識している。その人間の外部は脳の中にこそ存在するのでは?窓などなくても、脳に外という概念を伝える通信ケーブルが窓になればよい(意訳)」みたいなことを言っていたなあ……と思い出し、つまり自分の脳がそう区別している以上、内も外も頭の中の概念で、確かに心象風景だ……何が内で何が外かは自分で決められる、とはそういうことか、いや待て、もっと面白い何かと繋がりそうだぞ……としばらく考え込んでしまった。まだ8ページ目なんだが?
こういうのが続くので、今日は一章(30P)読むので一杯一杯だった。おもしろ。また少しずつ読み進めよう。