瞑想は脳や精神の安定にいいよ〜と言う知識はあるものの、今まで特に活かして来ず…、と言う出だしをタイピングしている最中に思い出したんだけど、私……毎日瞑想しとるな?
寝る前に5分間だけアラームつけて寝っ転がりながら頭を空っぽにして寝る準備をすると言うのと、漢字の書取や本を読んだ後にApple Watchのマインドフルネス(呼吸)機能で、3分間何もしない休憩を挟むことはやっていたわ。それを瞑想だと認識してなかっただけだな。もう既に話が迷走しとんのよ。まあともあれ、座禅組んで30分やるなんて言う本格的な瞑想はやったことはないのだが、頭がゴチャゴチャしている時には迷走していると感じることが多いこと、脳を休めると言う休息に関する本を読んだ記憶が思い出されたことで、参考までにと手に取った。
まあ正直に言うと、あまりこの手の本に期待していなかったのだが(失礼)、瞑想以外のところでためになるような教えが多かったと思う。
▼メモ
悩みは瞑想で解決しない。心にゆとりのあるスペースを作ることが大事(今を俯瞰して見る力、いわゆるメタ認知を鍛えることで、視野狭窄から来る悩みそのものを変化させる)
ゆとりを無くす原因として、
(1)ネット社会、学校教育などで、答え(一つしかない正解と言う幻想の概念)をすぐに探そう・得ようとしてもがく脳の癖がついてしまっている(認知的完結欲求の話だ〜!真賀田四季も「分からないことを分からないままにして置けないのね」みたいなこと言ってた覚えある〜!)
(2)周りに最適化された自分を形成して長年生きていたため、その要望に応えようと意識が忙しくなってしまう
瞑想で呼吸に集中せよ、呼吸は今にしか存在しない普遍のテーマだから。緊張すれば呼吸は止まりがちになり、感情が乱れれば呼吸は荒くなる。逆説的に、呼吸が落ち着けば気持ちも落ち着いてくるものである。
また、今に集中せよと言うのは、人は未来や過去や空想に意識が飛びっぱなしで、現在という自分の家に帰ってくることが然程ない。このホームレスの状態から、落ち着ける居場所に戻ってくることをしないと、何かを成すという行為そのものが覚束ない。能動的に何かを追いかける気持ちを一旦止めよう、みたいな。「ありのままの今」を認識できないのは、相対的に物事考える基準そのものが正しく認識できないのでは?ということが言いたいのかなとも思う。
そんな感じで前半は「なるほど〜!」って楽しく読めたんだけど、後半の瞑想の実践方法や瞑想のやり方なんかはあんまり興味が湧かなかったな。慈悲の瞑想…スマナサーラさんかな?みたいな余計な感想が湧く。私がまだ、これを必要とする域に達していないということなんだろうな。
しかし、夜の瞑想は「睡眠の質が上がり、感情の粘着性が弱まる」という著者の主張には頷けるところがあったので(眠りの質に関しては、寝る前の5分の頭空っぽにするやつでも十分実感できる)、朝の瞑想の「自分の中に軸を作ることができる(日中の活動の揺らぎ・揺さぶりに対して強くなる)」も実感してみたいなと思った。朝の瞑想5分、始めてみようかしら。