原題は「Daily Rituals: How Artists Work」、芸術分野の天才たちの日課(ルーティーン)をひたすらに収集しまくった方の本。だいぶ前に買って読み終えた本なのだが、この本の中に出てくる1800年代のイギリスの小説家チャールズ・ディケンズの生活パターンが認知心理学的に理想!みたいな話を最近ちょいちょい聞くので、改めて読み直しをした。こうやっていろんな著名人の日課を一気に見ていると、破天荒な人もまあまあいるが、規則正しい生活を自分に課している人が多い気がするな。規則正しい生活というのには憧れる。まあ、それはさておき、チャールズ・ディケンズの生活はどんなもんじゃいと見直したところ、大体以下の通り。
▼チャールズ・ディケンズ
・まず前提として、チャールズ・ディケンズは多作で有名。代表作は『クリスマス・キャロル』。守銭奴で嫌われ者の主人公が、クリスマスイブに過去・現在・未来を司る案内人と共に時間旅行を繰り返し、やがて改心すると言うもの。何度も映画化されているので、さすがにタイトルは聞いたことがあった。
・チャールズは朝7時に起き、8時に朝食、9-14時まで書斎で仕事(途中で休憩がてら家族と昼食)、何にも思いつかなくても仕事時間は椅子に座って時間を過ぎるのを待つ。チャールズの作家としての仕事時間はいつも一定である。
・書斎の中にある家具・文具は、決められた場所に正確に配置されている。
・完璧な静寂の中で作業をする。(防音のために二重ドアにした書斎で書く)
・14時になるとさっさと仕事を切り上げて、3時間ぐらいの散歩に出る。今書いている物語のことを考えながら、物語の土台になりそうな光景を探して歩く、とのこと。
・帰ってきて18時に夕食、その後は家族や友人と過ごし、24時に寝る。
私の理想の生活と大体同じような生活しとるな。静寂と部屋にあるものは自分の支配下にある、仕事時間は気が乗らなくても仕事する、その時間が終わればさっさと気分転換に外へ出る、その後はゆっくり過ごす。毎日同じ生活スケジュールと言うと退屈なように見えるが、大体の人間はその退屈さに負けて、気分の赴くままに仕事や運動を後回しにしてスマホいじったりするからな。規則正しい生活を、規則正しいままにこなすのは、本当にすごいことなのよってこの歳にして思えるようになってきた。私の求める生活スケジュールも、認知神経学的にも良いとされるチャールズの日課とそんなに変わりはないので、まあぼちぼちと頑張っていきたい。