Spring is hire

水色チェックマークのあるタイトル作品のネタバレを含みます

春になったようだ。私が登録している各サービスから、プライバシーポリシー改訂のメールが大量に来ると、「ああ、4月1日だな」ということを体感する。あいにくと外では雨が降っており、晴れて暖かかった昨日と比べて、冬のように寒い。暖房の効いた家にいるのにこれだ。しかしながら、4月1日というキリのよい春の始まりに、せめて春っぽいことをしなければならないだろうというよくわからない義務感に駆られて、早めに仕事を済ませ、散歩をするために外へ出た。
まあ、わかっていたことだが、これもまた冬のように寒い。それでも通りすがりに桜は見えるし、梅も見えた。と思う。梅を梅と認識できるだけの教養がない。ともあれ、これなら今日は合格だろう、と己に言い聞かせながら散歩を終え、春を味わったつもりになって家に戻る。玄関先で靴を脱ぎながら、ふと「これ結局、一番春っぽいものは、私の頭の中であったのだみたいなオチだよな……」という思いが頭をよぎる。次の瞬間には「いやこれは、なんとかオチをつけてやろうという私の習性が捻り出したテキストであって、思ったということと思いついたことは違うという、小学生が読書感想文を書かされる時に感じやつだ」と己の不甲斐な無さを噛み締める負の連鎖が止まらなかった。いつもの一日だった。

読書

  • Spring is Here / Taro Gomi
    おそらくはこども向けの英語の絵本。読み進めるうち、なんとなく絵柄?配色?に日本っぽさを感じてしまい、著者の方に親近感が芽生えたところ、著者名を見たら普通に日本人の方のようだった。
あかね

静岡に住む、30代後半のものです。当時何に興味かあったのかを振り返るとき用に、読んだ本やYoutube動画、考えたことなどを書いていきます。