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アニメ:機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争 1〜6話

水色チェックマークのあるタイトル作品のネタバレを含みます

実家に帰った時に妹と見たアニメ(1989年放映)。オタク履修項目の一つ。どうやらアマプラに入ったようで、これが履修できれば「嘘だと言ってよバーニィ!」を使っても許されると聞き今更ながら視聴したんだけど、思ったより面白かったな。ガンダムはきちんと履修していないのでいきなりOVAを見て理解できるものなのか心配だったが、大体雰囲気で分かった感じがした。助かった。

機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争 1〜6話

よくわからないまま見始めて「もしかして2クールとかあるやつ?私が家にいる間に終わるのか?」とヒヤヒヤしていたのだが、6話完結で助かった。それにしても、こんなまともなヒロインいたの!?ガンダムのくせに!?(??)
今まで「ガンダムに出てくる女は大体ろくなもんじゃない」と確信していたのだが、クリスチーナ・マッケンジー(CV:林原めぐみ)と言うヒロインが人格者だったので驚いてしまった。これから、「ガンダムで好きなキャラは?」って聞かれた時、安心してクリスお姉ちゃん!って言えます。

物語としては、主人公であるところのコロニー住まいの少年・アルフレッド(11歳)が、襲撃してきたジオン軍の兵士・バーナード(19歳)ことバーニィと出会い、少年じみた『戦争ごっこ』を通じて一方的にバーニィやその作戦行動に憧れ、協力するも、やがて『戦争ごっこ』ではない現実の戦争の無慈悲さ、虚しさに気づき……みたいな感じかな。とにかく主人公が最初から終盤の手前まで、ひたすらに猪突猛進にイカれた行動をするので、見ているこちらとしてはヒヤヒヤさせられっぱなしだった。主人公以外の大人のキャラクターはみんなそれなりに真っ当な価値観に見えるため、相対的に主人公の未成熟ゆえのヤバさが際立ち、「こんな悪い意味での行動力に溢れた少年放置しちゃいけねえ!」と言う気持ちでいっぱいいっぱいになってしまった。エヴァのケンスケみを感じた。

とにかく主人公から見た仲間がバンバン死ぬし、幼馴染の年上のお姉ちゃんであるクリスもバーニィと戦うしで、最後の方は流石に主人公も現実を見ることになり、ヨカッタ……とはならない。エンディングは、いい意味での成長を感じもするが、行かんせん主人公の知覚できる範囲の出来事すべてがシビアすぎた。このあと主人公はどのような大人になるのか、それについては興味があるんだけど、これは0083とやらであるのだろうか?また機会があったら見てみたい。