「2022年」の記事一覧

俺は不死身の金ちゃんだ!

水色チェックマークのあるタイトル作品のネタバレを含みます

たまに森博嗣先生のWEBエッセイ「静かに生きて考える」を見ているんだけど、今日の更新分で、森博嗣先生が進撃の巨人全巻読んだことが発覚してメチャメチャ面白かった。先生、進撃の巨人読まれるんですか!?みたいな。冷静になってみると決しておかしなことではないのだが、絶妙にツボにきてしまった。

週刊少年ジャンプ 2022年28号

呪術廻戦187話。パチンコやったことないので秤先輩の術式のことは雰囲気でわかったつもりになっている。しかしいつの間にか上半身裸になってるのに今更気づいて笑っちゃった。もしかして羂ちゃん、ハーメルンでオリ主枠かなにかでじゅゲームRTAしとる?次のファンブックあたりで、そろそろ羂索くんちゃんが今まで使用してきたガワ一覧を出してほしい。鹿紫雲くん、羂chang、秤先輩、リーゼント改めチョンマゲ、みんなカッコ良よかったなあ。「音量を上げろ!生前葬だ!」と言うセリフ、今度パセラあたりのカラオケ屋でオフ会する際、イメソン曲入れるタイミングで使いたいと思います。いつだよ。

ロボコ。台詞がほとんどなくても勢いだけで面白いんだなあ。ワンピース、ハンターハンター、黒閃とジャンプネタ織り交ぜてくるの面白かった。

高校生家族。ヤンキー編。苗字を呼んだら家族が全員出てくるのおもろ。安定して読めるんだよなあ。

突発的で局地的な豪雨多くない?

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シリコンバレー式 よい休息 / アレックス・スジョンーキム・パン

休息の有効性を説いていた先日の続きから。実践編。とはいえ、ここから「普段やっとるか、知識として知ってはいる」みたいな項目が多いため、あまり特筆すべきことはないかも。本の中では、あの天才的な○○はこのようなスケジュールで毎日創造的な暮らしを送っていたという紹介も出てくるが、この天才たちのタイムスケジュール、「天才たちの日課」と言う本でも見たな……と言う感想が出てきてしまった。

第一部・創造性を刺激する、と言う章で推奨されているのは「生産的な仕事は1日4時間くらいが限度」「朝の日課」「歩く」「昼寝」「中断」「睡眠」。この内、「歩く」「昼寝」「睡眠」は普段できていると思う。そして出来ていない項目「1日4時間の仕事」「朝の日課」「中断」も、なんとなく理解しつつ、私の想像する理想の1日のスケジュールの中に組み込んではいるので、問題ないかと思う。た、たぶん。
大事なのは、1日4時間に集中したい業務を組み込めと言うことと、働くことと同じくらいしっかり休息を取れることを重要視せよと言うこと、そしてより考えられた学習を行うべきだということかな。フィードバックとアウトプットをうまく連携させ、そして、学習を継続するための理由を明確にすること。長期的に続けられ、改善できる方法を模索せよ、みたいな感じでまとめていいと思う。

第二部・創造性を維持する。「回復」「運動」「ディープ・プレイ(深い遊び)」「長期休暇」。これはできてないかもしれないなあ。自宅で仕事をしているため、仕事とプライベートを完全に切り離して心を回復させる、みたいな1日はないし、散歩より強度の高い運動はしない。登山・絵画・楽器演奏といった深められる趣味を持たない。長期休暇(1ヶ月くらい?)も取らない。読書してメモをとり、散歩しながら考え事するのが趣味といえば趣味だが、それで結構時間を一杯一杯使っちゃってるんだよな。長期休暇、いつか取ってみたいぜ。

アマプラさんチッスチッス

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エクストリーム・ジョブ / 2019年

今日観たのは、少し前に流行った韓国映画「エクストリーム・ジョブ」。解散の危機に瀕した麻薬捜査班のチームが、大物犯罪組織の張り込み捜査を行うため、アジトの向こうにフライドチキン屋を買い取って偽装営業するストーリー。これがメチャメチャ評判になって迂闊にもチキン屋が本業になりかけるが……みたいなコメディタッチの映画だった。韓国の映画って思えば観たことないんだけど、これは面白かったな。キャラ立ちした5人のチーム、暗躍する麻薬組織、きちんと伏線を回収する物語の展開、カッコいい美女のアクションシーン、最後はしっかり強いチームの戦闘。普通のコメディ展開だったのに、後半はすっかりハイアンドローの世界観のコメディになったところも笑ってしまった。個人的には、「韓国も110番と119番なんだ!」「道路は右側通行なんだ!?」「整形ネタ多いの笑う」「ちょっとアクションシーンが弱いかも」「街並みはほぼ日本」「向こうにも大阪のおばちゃんみたいなテンプレあるんだな」と色々お国柄ならではの見どころがあって十分楽しめた。たまには映画もいいものだ。

シリコンバレー式スタンフォード術

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シリコンバレー式 よい休息 / アレックス・スジョンーキム・パン

でた!シリコンバレー式○○だ!と思ってしまうあたり、だいぶビジネス書界隈に毒されている感じもするが、休息の本である。たぶん、なんかの動画でオススメを見たんだと思う。

みんな労働ほどには休息ってものを理解しようとしてないよね、休息は労働の敵ではなくパートナーであるという著書の主張から始まる本。言われてみれば、休息ってなんだ……。私の場合、労働以外の時は、あらかじめ大まかに決めておいた生活パターン通りに過ごしたり、読書したり散歩したり買い物したり、想いに耽ったり妄想したり、まあ何かしらしている。また、学習の後は頭空っぽにしてぼんやり過ごして、スキルを頭に定着させるぞ〜!とか、ビジネス書の受け売りみたいなことをしているのだが、それは果たして休息なのか?休息って言うのはもっと損得なし、目的もなしに、「ただ休む」と言うもんじゃないのか?と定義が気になるところではある。と言うことで、読み進めるとする。

主張①「休息とは知的怠慢ではない」。これはそう。働いている時の方が、怠慢である自分を見つけたりするし、休息のときこそ「あれもやりたい」「これもしたい」「これってどう言うことだ?考えたい」「散歩して帰りに買い物しよう」「漫画でも読むか」と意欲湧きがち。休息というのは文化的な生活の頂点、と言う古代ギリシャの認識にメチャクチャ同意してしまう。

主張②「余暇が生産性を高める」。これもそう。生産性を高めるために休息をする、というようなスポットの当て方はしたくはないが、ある程度満遍なく、緩急をつけていろんなことをした方が、ひらめきの蜘蛛の巣が広がる感じがするんだよな。とはいえ、一つのことに集中して深く深く何かを産み出そうとするタイプの、自発的ワーカホリックっていう求道精神を持つ人に憧れもするので難しいところだ。

主張③「戦略的休息は、創造性を刺激し、維持する」。やっぱこの本の方向性こっちか!?そりゃそうだよな、シリコンバレー式だもんな。しかし、利点あるからちゃんと休もう!と言われると、私の中の4歳児が「それはお休みじゃなくて待機なのでは?おやすみっていうのは、もっと誰にも邪魔されず、自由で、なんというか救われてなきゃあダメなんだ……」と、ぬいぐるみを抱き抱えながら不満げに小言を言うのだが、まあでも、人生において休息は必要なのは何故かって言うと、最終的によりよい人生を生きるとしか言いようが無いからな。そして休息についての本を読むと言うことは、休息についての利点を示してくれると言うことで、もう本を手に取った時点でそうなるとしか言いようがなかった。分かりきった答えでも、反射的に思い浮かんでしまう。そして渋々考え直す。この、私のただただ面倒臭い工程、毎回行われるんだけど、なんとかならんのか?ならんか。

主張④「本書は休息を生産性や市場価値を向上させるツールにしようとするものではない」。あっはい…!ですよね!先走って申し訳ありませんでした…!

今日はここまで!(P26)

読書:星を継ぐもの(その4) / ジェームズ・P・ホーガン

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星を継ぐもの / ジェームズ・P・ホーガン

先日の続きから一気に読了。
木星へと旅立った主人公ハントくんが、その途中、小説の前半でバチバチやらかしてたダンチェッカー教授とささやかなジョークを言い合ってコーヒーを飲みに行ったり、食堂に誘って互いの意見を求めたりするあたり、感慨深いな。月面で見つかったチャーリーたちの遺体とはまた別の種族である、木星衛星ガニメデに住む巨人(ガニメアン)の話について。主人公は、チャーリーの手記から度々「巨人並みの頭脳」「巨人が現れる以前も昔」みたいなワードが出てくるのが気にかかるとのこと。巨人の亡骸自体は見つかっているし、神の視点から読んだこの小説のプロローグでは、チャーリーと巨人が一緒にいたことはわかっているので、まあお互い何か共存関係にはあったんだろうな。そして、どうやらチャーリーたちの住んでいた惑星ミネルヴァから、この星由来の陸棲生物は突如消えていたのでは?と言う疑惑が立ち上がる。巨人が伝染病を持ち込んだのでは?いや、巨人の文明レベル(宇宙服着て死んでたチャーリーたちより数段上の科学力を持っているものと思われる)からいってそのようなミスを犯すとは考えづらい。主人公とダンチェッカー教授がタッグを組み、導いた答えは「空気中の二酸化炭素濃度が急激に増えた結果、ミネルヴァ由来の陸棲生物は死滅した。巨人は、それらの環境を回復するために、大型輸送宇宙船に大量の動植物の標本を持ち込んでいたのだろう。すなわち植物は二酸化炭素濃度を吸い込んで酸素に変え、動物は植物の拡張や成長を促す」、アー!?そう言うこと!?!?!?!そしてその結果を聞いて、有能な二人が個人的なことで反目することをやめ、協力し合い、更なる結果を叩き出したことにニッコリ微笑む国連宇宙軍のお偉いさん。お、おもしれえ〜!!小説が面白い。小説って……面白いんだな!?(そりゃそうよ)

ここからはもう一気に怒涛の種明かしで、ページを捲る手が止められず、最後まで一気に読んでしまった。星を継ぐもの、ものすごい力のあるSF小説だったな。我々はもう、『人間』の歩みを止めることはできない。そうやって、今までこの種を繋いできたのだから。本書は、小説ってメッチャ面白いんだなってことを思い出させてくれた傑作だった。もっと早くに読んでおきたかったな〜と思わないでもないが、きっと今読んだからここまで面白く読めたんだろうな。物語も、あらゆる分野の超エリートたちが力を合わせて最大の謎に立ち向かう、という感じだったから、生物学、言語学、数学、天文学、地質学、人類史、その他諸々の知識がうっすら無いと手放しで面白がれなかったかも。10〜20代の私には難しい本だっただろうな。歳をとってよかった。