いちにのポカン
『忘却の整理学』が面白かったのと、Kindleでセール売りをしていたため購入した。
本は乱読がオススメ!という趣旨のタイトルだが、同時に本は読み過ぎると馬鹿になるぞという例のショーペンハウアー節もあったと思う。読んで知識を得ること、自分の頭で考えることは同じではない。関心のあるジャンルの本を視野狭窄で追いかけ続けると知的メタボリックに陥るよ、あと昨今書籍は毎年大量に出ていて悪書も多いんだから、読まなきゃ遅れるみたいな考えに取り憑かれるな、という警告をしたいっぽいな。足の速い人は確かに速く高い山のふもとまで登るかもしれないが、足の遅い人は俊足が見逃した花を登山の途中で見つける、的なアレ。この辺りは『忘却の整理学』と同じかと思う。
セレンディピティとは、造語で「幸運と偶然出会う力」という意味合いの言葉で、いろんなジャンルの本を時間を開けて読んだり、専門分野が違う人間とおしゃべりしたり、気が赴くままに散歩したりで、四方八方に飛び散ったものが偶然繋がることもいっぱいある。だから、本に限らず、広い意味で「乱読」せよ。そして何事も詰め込みすぎず、寝て頭をスッキリさせたり、忘却したりすることも忘れるな。しっかり忘れた人がしっかり覚えられる、みたいなニュアンスの本だったと思う。
大丈夫か!?「本ばっかり読んでると思考力が落ちるぞ」と警告された後に読む本のタイトルじゃないが?と思いはするものの、まあ同じ作者の本なのでそのまま読んだ。多分、内容・主張は同じような本だろうなという決めつけでかかってしまったが、本当にその通りだったので思わず目が泳いでしまった。迂闊…!もっと時間をあけて読むべき本だった。というわけでそっと閉じて積むこととしました。
図書館に置いてあった謎のDVD。そういやルピシアでお茶の福袋買ったな、暑くなりきる前にお茶っぱを少し消費しなきゃな、と思いながらなんか手に取ってしまったのだが、借りて数日経った後の「これなんで借りたんだっけ……」感がすごい。日本茶・紅茶・コーヒー・中国茶の楽しみ方・淹れ方をストーリー仕立てで教えてくれる80分。80分は長くない?なんで借りた?(2回目)
DVDくん「前の日からティーバスケットの用意をしておけば、次の日は快適に過ごせます」
私「お、おう…」
でも、ぼーっとしながら「茶論を設る、茶論を愉しむ」とかテロップを見るのは面白いな。今、茶論とサロンとかけた?みたいなツッコミどころが多々あり、ぼんやりしすぎない。暇な時に見るのにちょうどいいのかもしれない…とは思うけど80分ぶっ続けで見るようなものではないな。このDVDをうっかり借りてしまってぼんやり見ている自分が一番おもろいわ。
メチャクチャ関係ないんだけど、図書館やレンタルビデオ屋で置いてるDVDとかって高いんだね。レンタル権利含めて買ってるから、一般で流通しているDVDの価格が一本3,000円だったとしても、レンタル用は20,000円とか普通らしい。いいか?だから丁寧に扱えよ!っていう威圧感の強い図書館のポスターが教えてくれました。