「2022年」の記事一覧

ドブニウムが漢字に変換できねえ

水色チェックマークのあるタイトル作品のネタバレを含みます

日本ではヘアバンドのことを「カチューシャ」と呼ぶこともあるけれど、ロシアも歌謡に「カチューシャ」とかあるよな。どゆこと?と疑問に思ってググったら「カチューシャはロシアに多い女性の名前、エカテリーナの愛称である。日本では、大正時代にあった舞台で、有名女優がこの名前を持つキャラクターの役を演じた際に髪留めをつけていた姿から名称が普及した」みたいな答えが出てきて、なるほど!だからサクラ大戦でロシア人のマリア・タチバナが「赤いカチューシャ」歌ってんだな!解決しました。

知るほどに深くなる漢字のツボ / 円満字二郎

先日の続きから。前回からだいぶ日が経ってしまったな、と思っていたけれど、実際は5日くらいしか日が経っていなかった。歳を取ると日が過ぎるのは遅く感じる……ってコト!?

憧憬をショウケイって読むのは知ってる、憧憬破綻世界に教えてもらった憧憬をショウケイって読むのは知ってる、憧憬破綻世界に教えてもらった

ともあれ読み終わった。気になった箇所のメモから。

・漢字の成り立ちについては日々研究が進められ、従来の定説が覆されることも多々ある。例えば、東という漢字は、木と日で出来ていると考えられていた(木の向こうから日がやってくる方向が東というイメージ)。しかしながら、甲冑文字での東は、日と木には分解できなさそうな一個の独立した文字だったため、これまでの東という漢字の成り立ちについては否定されることになる。(これは科学や歴史と同じだな)

・書物を読むことを「読書」、お酒を禁じることを「禁酒」、など熟語では、「AをBする」ことを「BA」と並べる(英語も読書は「read book」)。しかし、心を配ることは「心配」でABとなる。この「AB」が多いのが和製の熟語で、中国から入ってきた熟語は「BA」が多いのだそう。へえ〜!!

・今でも新しい漢字を作られることはあるのか?これはイエス。1997年に新しい元素が発見され、中国では、これに対応する漢字が4つほどができたそう。日本漢字に変換できない漢字なんだけど(ドブニウムは無理だった)、これはすごい。新しい概念や定義が生まれれば、まだ漢字は作られるんだな。おもしろ。

用意された食卓 / カニエ・ナハ

2016年に発売された詩集。最近の詩はどんなのかな、と思って軽い気持ちで手に取ったが、なんか一つもよくわからなかった。単語自体は難しくないんだけど、「な、なぜそのようなつなぎ方を……?」みたいな、ちょっと詩一つ一つの構成が難しくて、理解が叶わなかった。中原中也賞を受賞した本なので、響く人には響く何かがあるのだとは思うが、私はその中に入れなかったなあ。まあ、詩なんて、万人受けを考えずに、詩人の感性で書いてくれたらいいからな。私のわからないものが誰かに評価されている、そういう世の在り方みたいなことを再認識できた本ということで今回は終わりにしとこう。

エエッ!?Macbook Air M1はトリプルモニターにできないのかい!?

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ハイパーインフレーション 42話 / 住吉九

バケモンにはバケモンをぶつけんだよ!みたいな策略かましたことが仇となり、悪魔合体して襲いかかってくる怪人たちの魔の手から逃れようとする主人公ルーク一味。今回もキャラたちの掛け合いが痺れるな。今回もというか毎回痺れとるわ。「ダウーは獣から人間になって弱くなりました」→己の意志で甲冑着て暴れ回るダウー→「ダウーは獣から人間になって弱くなった?冗談だろ!?人間こそがこの世で最も恐ろしい生き物じゃないか!」の流れがいいし、銃は弱者が強者に抗えるもの!→強者が銃を持ったらそりゃ最強なんだよな…みたいな流れもいい。毎回ほんとにダレることなく面白いってのすごいのよ本当に。



Amazonプライムデーで買った新しいモニター使って、Macbook本体+古いモニター+新しいモニターでトリプルモニターにしよう!とウキウキしていたら、なぜか片方のモニターしか拡張ディスプレイになってくれない。

なんでェ?とハチワレ調に首を傾げながらググると、M1は外部モニターを1枚までしか認識しないらしい。
なんでェ!?えー、でも絶対他に方法あるやろがい!とさらにググってみると

・DisplayLink接続ができるアダプタを買えば可能(6,000円)
・AppleTVがあればAirPlayで繋げられる(14,800円)
・AmazonのFire TV StickでAirScreenを入れるとAirPlayで繋げられる(2,980円〜)

の3つ解決方法が出てくる。
やったあ!Fire TV Stickならだいぶ前に買って放置していたのがあるはず!と探してみるじゃん。オチは読めたと思うが、お探しのスティックは見つかりませんでした。なんでぇ!!付属のリモコンも見つからないから、これは多分捨てただろうな。エーン仕方ない、Amazonプライムデーが終わったばかりだが、Fire TV Stickを買うかあ……。
まさかM1はトリプルモニターできないなんて思ってなかったから……そしてまさかFire TV Stickが有効活用できる日が来るとは思ってなかったから……己への不甲斐なさでいっぱいいっぱい。盛った。憤懣遣る方無いというのが正しい。

ジェンダーの10フィート棒

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女ってなんだ? / カレー沢薫

著者が常々「女性に限らず、性というのはデリケートなテーマであり、炎上の可能性があるので避けたい」と思っている『女』テーマについて、毎回地獄のような直球なお題(キラキラ女子、ゆるふわ女子、干物女、オタサーの姫、スピリチュアル系、お局様、女友達の作り方、ババアとの付き合い方など)を出してくる担当に四苦八苦しながら、なんとかそれらしいエッセイを書きましたみたいなコメディタッチのまとめ本。たぶん、担当はあらゆる女に親を殺されたんだと思う。妙に殺意の高い担当の微笑みに対して、著者は引きながらも「ゆるふわ女子みたいな、コミュ障に対しても人当たりが良さそうな女に、いつも助けられてるのは俺たちの方なのでは?」「担当のこの一定のテンプレート女に対する憎悪はどこから来ている?」「そもそも○○系女子というのは頭の中以外に実在するのか?私は見たことがない」など、踏みとどまって述べているのが面白い。片方がブレーキをまともに踏まないやつだと、もう片方は補助ブレーキを横から踏まざるを得ない運転免許合宿の教官みたいな組み合わせ。
でもまあ、女ってテーマで私も考えたことはあまりないな……あまりないというか、20代の頃までは自分の性を取り巻く環境についてアレコレ悩んだかもしれないが、30代に入ると過去の9割を忘れて生きいけるようになったというか、ひとりぼっちに最適化した環境にいるから女も男もないというか……。
人間生きることは苦であるらしいから、もう性別なんてオマケなのよ。地獄のバリエーションの問題。女には女の地獄があり、男には男の地獄があるってワケ(?)。人間関係のクソみたいな悩みは極力避けたいとは思うけど、社会との関わりは絶対に必要だもんな。社会の人間のアレコレに対してバッサリ切り捨てるよりかは、できる範囲で悩んだり考えたりできる人間の方が最終的に人生楽ができそうだよなあ、となんかそんなボンヤリした考えに至らせてくれる、著者の解釈が光る本だった。

直哉くんこんなのダークシグナーじゃん

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チェンソーマン 99話 / 藤本タツキ

吉田ヒロフミ、もう出てくるなとあれ程言っただろう!死にてえのか!エーン死なないで〜!かといって死んだほうがマシな目には合わせないで〜!藤本タツキ先生に対するその手の信頼が本当にないんだよな。こんなに推しキャラに出てきて欲しくないなんて思うことある?続きも気になる。

週刊少年ジャンプ33号

呪術廻戦191話。おじゃんぴ片手に深夜24時にムギャオーする大人になる予定はなかった。聞いているか?早くそのガワを返して羂ちゃん😠 ぜんぜん関係ないんだけど、昨日「賢治とか健太とか名前にケンがつくやつ、絶対ケンちゃんってあだ名になるよな」みたいな見出しのスレを見て、その時はスルーしていたんだけど、けん、羂、ケンちゃ…?(思い出してジワジワきてる)

さては地理とかいうジャンル、めちゃくちゃ面白いのでは?

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中学地理が面白いほど分かる本 / 笹原卓哉

Youtubeで歴史系の解説チャンネルを見ることが趣味で、そうなってくると必然的に地理の知識がいる…(無くてもいいが、どうせならあったほうが楽しそう)という考えに至り、手に取った本。中学地理でも結構難しいのではと心配しながら読んでみたが、いい感じの分からなさ(なんとなくは知っているが詳しくは知らないし説明もできない)がちょうどよく、楽しく読むことができた。とはいえ、まだ1/3も読めていないので、日々少しずつ読み進めたい。

以下、学習感想メモ。

私は元々王家の遺伝子見たいなものに興味があって(ピラミッドで見つかったファラオや、リチャード2世のDNA解析とかの話に関心がある)、そこから近親婚で遺伝的な病が顕在しやすくなったハプスブルク家のことはうっすら知っており、ハプスブルク家がオーストリア、スペイン、ドイツ系、マリー・アントワネットの生家だからフランス、フランスと仲の悪いイタリア、その辺りの国は、おそらく固まっている地域なんだろうなというボンヤリ理解していた。

オーストラリアとオーストリアの違いってなんだよってなった時、オーストラリアは日本の下にあるコアラの国という雑な説明になるが、オーストリアのハプスブルク家は神聖ローマ皇帝を排出していたのでそのへん、オーストリアはかつて『オーストリア=ハンガリー帝国』だったのでハンガリーの横、プロイセンとトラブっていたのでドイツの横にあるという地理だということが分かった。ハンガリーと言えば、かの有名な処女の血で永遠の美貌を手に入れようとしたエリザベート・バートリの居たチェイテ城があるわけで、吸血鬼伝説とも近しかったはずだから、横にドラキュラ発祥のルーマニアがあるはず。あった。ルーマニアはウクライナから避難してきた人がいるというニュースだったので、ウクライナの隣のはず。ウクライナはロシアの下の方なのはニュースで分かっている。

おや?ハンガリーにはドナウ川がある?ということは、これは「青く美しきドナウ」のドナウでは!?あっ、そのドナウだ…いや、ドナウ川、地図でよく見てみると横に長いな!ドイツから黒海まで出てる!

などと、オタク活動で培った知識や、これまで見たネットニュースで得た情報等を踏まえながらGoogleMapと照らし合わせて追いかけていくと、さては地理とかいうジャンル、メチャクチャ面白いな……!と楽しくなってしまった。世界史は複雑怪奇すぎて細部は全く追えないんだけど、なんと無く知っているところだけでも繋ぎ合わせていくのはとても楽しい。年を取ると勉強が楽しくなるのって、こういうことなんだろうなあ。

本の続きはまた後日!