「2022年」の記事一覧

メチャクチャ寒い

水色チェックマークのあるタイトル作品のネタバレを含みます

今日は急に寒いし雨も降っているしで、全ての外出予定をキャンセルしてしまった。外出予定と言っても、図書館へ行ったりコインランドリーや外食に出かけようとボンヤリ立てていた3つの予定しかなかった訳だが、散歩をしないと一気に腰に来ることを夜になって身を持って思い出してしまうなどした。運動は大事なんだなあ。

今日はマジで何もしない日だった。ハムスターの里とかいうソシャゲアプリで、ずっとジャンガリアンハムスターを里に放り込みながら、Youtube見るとかその程度のことしかしていなかった。まあ、こういう日もあっていいだろう。

読書:つや姫 10万分の1の米 / 五十嵐佳子

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母が山形は庄内の出身であり、庄内の美味しいお米に『つや姫』というブランドがあることを誇っているため、実家に帰ると大体この『つや姫』を食することになる。ちょっと細長い感じの米粒に輝く艶、噛めばしっかりとした旨味とほんのりした甘みを交互に感じ、僅かな雑味が味の広がりと奥行きを支える、庄内が誇る滋養に満ちた米である。当然うまい。私もこの米でお粥を食うのが大好き。でもまさか、こんなピンで本を出すほど知名度がある米かと問われれば、一瞬考え込んでしまうので、まあ、せめて私が理解者になってやるか……という使命感で手に取ってしまった。そんなに?

つや姫 10万分の1の米 / 五十嵐佳子

まずタイトルに突っ込みたいんだけど「10万分の1の米」ってなんだよ、と思ったらすぐ答えに辿り着いてしまった。山形県鶴岡市の「県農業総合研究センター水田農場試験場」という、国のお膝元で次世代のブランド米を作るために試行錯誤し、その配合の過程で一つ一つ個体を選り抜く必要があって、結果10万本の稲から選定し生まれたブランド米が『つや姫』ということらしい。
元々、山形には『ササニシキ』や『はえぬき』という美味しいお米があるのだが、『あきたこまち』や『コシヒカリ』と比較した際、それらより評価が下回り、低い価格がついたことがあった。次世代のエースとして十分に戦える味だと自負していたが、ブランド米としての戦略が十分でなかったとも言える。その反省を生かして、米自身のおいしさはもとより、冷害や病気に対する耐性、収穫量や味の安定諸々をしっかり吟味した品種を育てた上、きちんと購入ターゲット層を定め、販売開始前からのPR活動も徹底したとのこと。
まずPR活動の一環として、『つや姫』の名称も公募と投票の上で知事が決定したらしい。男性人気は『山形97号』、女性人気は『つや姫』にあり、どちらにするかで悩んだそうだ。『山形97号』は、しっかりと山形の産地だということをアピールできるということで強く推されていたが(人気1位だった)、『つや姫』は購入ターゲット層である主婦からの支持が厚く(つやがあり、大事に育てられた米のイメージを期待できる)、結果、『つや姫』と名称が決定された。その後、知事が先頭を切ってPRに勤しみ、アンテナショップで先行販売、考え抜かれたパッケージデザイン、キャッチフレーズ、そして何より味が決め手となって、山形のトップブランド米の地位を確立したらしい。
東日本大震災のこともあり、放射能の被曝といった風評を受けるアクシデントもあったが、「消費者は、美味しいお米を、そして何より安全なお米を求めている」とセシウム検査を入念に行なったりして、乗り越えていった、と。

いやー、すごかった。この本の何がすごいって、つや姫の成り立ちもそうなんだけど、それ以前に著者の狂気という名の熱量がすごい。推しの米のこと、本一冊になるくらいの熱量で書くことなんてある?狂気の沙汰だよ……(小声)(失礼)

他、面白かったのは次の箇所。

・ウソだろ、突然芋煮会の話を挟んできたぞ!これは米の話の本のはずだが!?!?!?
・つや姫を育てる米農家・鈴木さんの熱いコメントが出たかと思ったら最後に「息子はお笑い芸人のウド鈴木さんで、ウド鈴木さんはつや姫の観光大使をしている」という補足情報
・「西洋人女性として初めて東北を旅行した英国人旅行家イザベラ・バードは『日本奥地紀行』に「東洋のアルカディア(理想郷)」と書き記している」の文章、同じ流れで、忘れかけた頃に計2回出てきたのなに?
・ヤマセ!日本の地理の学習をしていたら必ず出てくるヤマセ!(太平洋側で春から夏に吹いてくる偏東風)放射能を持ってくるかもしれないこのヤマセを、山形の霊峰や奥羽山脈は必ず守ってくれると信じていた……みたいなコメントに、胸が熱くなってしまった。地理…勉強し直してみてよかった!ヤマセと、奥羽山脈がわかるもん!(そこ?)

親族が山形・庄内におり、私自身もつや姫が好きというポイントだけで最大限楽しんでしまった。

下は、この本を読む前に呟いてたコメント。

やっぱ山形市と鶴岡市では、芋煮に対する情熱が違う気がするんだよなあ。

まだワートリの方が部活合宿感ある

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主にワートリ見たさに毎月おじゃんぴSQを読んでいるのだが、その流れでテニプリにも手をつけ出したら、急に「阿修羅を解放した!?徳川先輩もついに別次元のテニスを…!」「デューク先輩もだ…」 からの『すべてを無へと帰す破壊が始まる…』の編集煽り〆、一体どうなっている?ワートリとテニプリ、どっちがバトル漫画なのか時々分からなくなるのよ!

あすけんの女と大いなる野望

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今日は特に読書することもなく終わりそうなので、あすけんの女とヨリを戻した後の話でもしようかと思う。

あすけんの女とヨリを戻したあすけんの女とヨリを戻した

ダイエットを再開してそろそろ2ヶ月が経つのだが、途中サボったりサボらなかったりを繰り返して、まあまあ体重が落ちてきた。

過去にレコーディングダイエットで結構な体重を落としたこともあり、ここで何かコツめいたことをドヤしてみたくもあるのだが、普通にリバウンドをしてしまったので説得力がない上に、結局のところただただ根性のみで空腹に耐えるというパワープレイでなんとかしているので、人様に言えることなど何もなかった。むしろ、そんな私にそっと寄り添ってくれる、このあすけんの女こそが万人に対して一番賢明な助言者であると言える。

付き合ってくれるか?未来(あすけんの女の名前)…!この、大いなる野望(目標体重49.2kg)の果てまでよ……!

読書:ロシア史-キエフ大公国からウクライナ侵攻まで-

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メチャクチャ目立つ位置に置いてある、時事ど真ん中の『ウラジーミル・プーチンの頭のなか』という本を手に入れたんだけど、やっぱこの本を読む前にロシア史の最低限の知識はいるか……?と余計なことまで気にしてしまい、とりあえず先に読むことにした本。パラパラと見ていて、「おや、ロシアの成立は13世紀から!?じゃあもしかしてそこまで長い歴史を覚えなくてもいい!?」という邪心が芽生えたので、勢いに乗って一気に読んだ。とはいえ、まあこのビジュアルとページ数であれば、2〜3時間くらいあれば読めるだろうと思っていたら、普通に4時間くらい掛かってしまった。甘く見てすみませんでした。

ロシア史-キエフ大公国からウクライナ侵攻まで-

ロシア史のことは全く詳しくなくて、有名人とその前後の出来事でなんとなくうろ覚えしている程度のもの。例えば雷帝イヴァン4世、エカチェリーナ2世(愛称カチューシャ)、ピョートル一世(異国で働いてまで文化を取り入れようとした)、ロマノフ朝(王家の遺伝病に興味があり、血友病周りのエピソードで末路まで調べたことがある)、スターリン。文化で言えば、文学のチェーホフ(短編小説『ねむい』怖過ぎて泣いた)、ドストエフスキー、クラシックバレエ、あとウォッカ、その辺くらいまでかなあ。
そういうわけでこの本は、既存の点と点を繋いで線にしたり、新しい点を増やしたり、時系列と物語で覚えたり、ということを心がけて読んだ。

以下、興味が湧いたところのメモ。

・ロシアの農奴制の話。あれ!?先日、ポルトガル史含むヨーロッパ圏の荘園制度が分からんので調べたときに聞いた農奴制の話では、中世で終わった制度だと思っていたのだが、ロシアは割と近代に近いところで取り入れているんだな。既存の農奴制を強化したのはピョートル1世。ピョートル1世に対する若干のポジティブイメージ(自国の文明強化のために異国に行ってアルバイトをしてたりしてた)が崩れてしまった。貨幣経済が発展して以降、農奴制は廃止されてゆくものだが(農奴を土地に拘束すると工業化が進まないのが主な理由だとか)、さすが社会主義の国だなって感じもする。そして思い出したぞ、コルホーズだ……。

・ロシアのトップの役職名は「書記長」(スターリン書記長とかね)、中国や北朝鮮での役職名は「総書記」、社会主義における書紀の権力がヤバい説。

・基本的に個人崇拝(英雄崇拝)の風習?があり、強力なトップが国を治める。フランス革命が起きて、自由と平等という人権を訴えられる世の中になっても、ツァーリズムは維持された。

・神聖ローマ帝国が東西に分割→東側はビザンツ帝国(コンスタンティノープルは第二のローマってやつね)→そのビザンツ帝国の最後の皇帝の姪を娶ったのがモスクワ大公・イヴァン3世(雷帝の祖父かな?)、モスクワは第三のローマと呼ばれる。知らんかった。

・東方正教なんのこっちゃと思っていたけれど、この流れでなんとなく分かってきた。東ヨーロッパに広がったキリスト教諸教派、ギリシア正教、東ローマであるビザンツ帝国経由?いや、分かっとらんかった。混乱してきた。後で読み直そう。

・ポーランド分割!!!!!!歴史解説動画とか見ていると避けられないポーランド分割!!!!!!ここなんだ!?!?!

・南下政策の目的は不凍港の獲得にある。アレクサンドル2世の暗殺。この辺りが出てきた時、ゴールデンカムイで見たやつだ!!!!とテンションが上がってしまった。(漫画1)

・ツァーリの権威が失墜した『血の日曜日事件』、これも聞いたことあるやつだ!ナナマツサンバツで!(漫画2) これで『血の日曜日事件』についてはなんとなく分かった!という気でいたら、Wikipediaの一覧を見た時、二度見してしまった。血の日曜日(日曜日に発生した流血事件全般を含むので10件以上ある)多過ぎんか?

・チンギス=ハンとオスマン帝国、どこの歴史見ても急に出てくる上、なんか無闇に強すぎ問題。そしてオスマン帝国、結構最近(1922年)まであったんだな。相当ウケたらしく、メモに「オスマン、まだいるの!?オスマン!!」って殴り書きしてて、見返した時笑ってしまった。

・後は、キエフ大公国の周り。ロシアの起点はここにある、という話はテレ東の解説動画(豊島晋作のテレ東ワールドポリティクス)で見聞きしていたが、改めてこういう歴史だったんだなということが知れた。

力尽きたので……ここまで!(息切れ)

まあこんなご時世でなければ、ロシア史を知りたいなんて思わなかったかもしれないから(マリア・タチバナの国だな〜くらいしか思わなかったかもしれない)、なんか、なんかこう……。ポジティブな機会ではないから、心情的にブレーキがかかってうまく言語化はできないのだが、何か起きた時には、その何かを考えるきっかけになる、という意識は持つように心がけていきたいなと思った次第です。