雑談:漢字を書くって思ったより大事だった、という話
中学生の時からPCのキーボードをカチャカチャ言わせて文章を作ることを覚え、手書きでメモやノートに考えをまとめるという習慣がないまま大人になってしまい、見本なしではろくに漢字を捻り出すことができないという悲しいモンスターとして育ってしまった我が身を反省して、漢字の書き取りアプリ『毎日漢字』を1年くらいコツコツ続けていたのだが、ついに本日、運良く満点が取れた。(ちなみにこの『毎日漢字』はWEB版もある)
小中学生が書けるような漢字問題ばかりなのに、大の大人が満点を取るまでに1年かかるとか、そんなことあるか……?と本当に恥入るばかりなのだが、開き直って記念として書いておくことにした。
また、この手の学習をやっていて良かったことを以下にメモしておく。
・毎日継続できる学習習慣が一つ増えた。
・字を綺麗に書けるようになった。
・今まで視界に入らなかった小学生向けの国語の本、例えば「漢字のなりたちブック」をなんかを真面目に楽しめるようになった。部首の意味合いを知っておくと格段に書ける幅が広がるし、文脈から部首が推測が可能になり、残りの部分は音の響きで書く等のパズルのような面白さを感じ始めた。
・知っている漢字・読める漢字なのに、なぜか自分からは書けない、という問題に日々直面する。その時はめちゃくちゃ必死に思い出そうとすることでその後の記憶の定着をよくする「検索学習」のことを思い出すし、知っているだけでは知識は生かせない、だからアウトプットは大事なんだ、という当たり前のことに打ちのめされる。
・大人になってから「紙とペンを使って考えを書き出し、整理する」という習慣が身についたのだが、漢字が書けるようになったことで、紙に何かを書くことに躓かなくなった。いつも途中で「えっと、この単語の漢字ってなんだ…?」という一瞬でも指が止まるタイムラグと、「まあいいか、ひらがなで書いちゃえ」という教養のない自分を恥じる気持ちが若干湧いて、これが思考の棚卸し中のノイズになっていた(後から気づいた)。今はこのタイムラグが減ったおかげで、思考を紙に書き出す作業が楽になり、習慣化したし、前より苦手意識が薄れた。(前はPCで打った方が圧倒的に早いし、紙の管理が面倒なので、PCのメモ帳を使っていた)
・正直紙にペンで一文字一文字書くということは、めちゃくちゃ時間がかかるし、現実に反映されるまでのタイムラグにイライラすることもある。でも、記憶やスキルの定着をさせたり、考えを深めようとする際には、私の場合どうしてもアウトプットの時間が必要だということが身に沁みた。このあたりのアウトプットを省略したり、スピードを早く、楽に、軽くできるようにすると、結果的に降りてくる思考も軽し、すぐ忘れてしまう。私が天才だったのなら……!アウトプットは時間の無駄です、と言えたのに……!(真賀田四季か?)
・何事も子供ができるような易しい学習から始めたっていい、大人としての見栄のために虚勢を張らなくてもいいという大事な学びになった。
以上かな。これは別に漢字の書き取りのおかげというよりも、継続して学習したことで得られた何か、という大まかな括りになるとは思うけど、とりあえずは引き続き、漢字の書き取りと英語学習とを頑張っていきたい。