雑談:皆既月食と天王星食の天体ショー、八神庵の「月を見るたび思い出せ!」
いつものようにYoutubeを流しながらTwitterを見ていたら(まるでダメ)、タイムラインが赤みがかった月食の写真と「イクラ撮りました」のツイート一色になった。一色?二つだから二色か?ともあれ、そういえば何百年ぶりかの天体ショーであるらしい。レアなようだし、とりあえず見ておくか〜の気持ちで外に出て、久しぶりの天体観測を体験することができた。
惜しむらくは、今回は「皆既月食すご〜い!」って気持ちの昂りまで、自力で持っていけなかった点について、反省してしまったことだろうか。
こういう「すごい」ものを見る時(例えば海辺で陽が落ちるのを眺める時もそうなんだけど)、外部の現象の希少価値や美しさを過大評価して、その現象に、自分の感情を勝手に動かしてもらおうと楽になりたがる傾向にある(私の場合ね)。
この瞬間のために労力を使うなりちゃんと準備をするなりで事前に期待を高め、いざそれを見た時に「10分はちゃんと見るぞ」という意志を固めて、目では情景を眺めつつも内側から湧き立つ感情を見逃さないようにしないと、なんというか「感動した」とかではなくて「見た!来た!勝った!」みたいなノリで秒でイベント終わってしまう気がしてならない。期待していたことの答え合わせと周囲への同調が全てになってしまうというか……。別にそれが悪いことではないのだが(ちゃんと思い出に残るし、思い出として数年後も思い返せるだろうし、盛り上がれる人が他いるのならばいい思い出になる)、独り身の私としては「もったいないことしたかも」みたいな損失回避の考えが頭に浮かんでしまう。こういうの、チャンスを掴む人は準備ができている人!みたいなノリで、そのタイミングに居合わせた自分がどういう心境であるのかもまた大事なのかもしれないなあ。
というような感じで今日の私は、情緒の私よりもオタクの私が勝ってしまい、「写真撮ってTwitterに流したろ」「八神庵は月を見るたび思い出せ!って言ってたなあ、多分いおりんの方がまだ情緒性があるぜ」「あの月を見ていたらお前が来るような気がしてな…」という感想で締めることになる。なりたかった大人の姿か?これが?