同行(アカンパニー)、オン!マサドラへ!じゃないのよ
ヤングジャンプと間違えて、うっかりヤングマガジンを手に取ってしまったので、ついでにハンチョウを読んだ。今回は、寝る前にイマジナリー息子の成長過程の妄想をしているといい睡眠導入になってよいと言う話でメチャクチャ笑ってしまったし、メチャクチャ身に覚えがあった(私も数年使いまわしているイマジナリー幼児がいる)。
そうなのよね、寝る前の妄想って、とりあえずなんでもいいから適当にスタートして、そのまま気がつけば入眠時特有の胡乱な方向に入ってゆき(妄想中の班長が急に「同行(アカンパニー)、オン!マサドラへ!」とか言い出したのオモロかったし、あれ?これヤンマガじゃなくてやっぱりヤンジャンか?ともう一度雑誌のタイトルを見直してしまった)、そっから夢に睡眠に……というのは、確かにみんなやってるライフハックなのかも。作中では、幕末にタイムスリップして歴史人物に訴えかける入眠妄想から始めるもの、異世界で無双するもの、麻雀で無双するもの等とバリエーションが豊かである。
班長も、別に家族や息子が欲しいわけではないのだが、よく眠られるからって理由でイマジナリー使うの面白いな。イマジナリーが家族なのも、寝る前にイチイチ新しい設定を考えるよりかは安定したいつものシチュエーションを使い回すという感じで使っているようだった。息子に限らず、娘、犬、対象は家族であればなんでもよさそうで、大体20日間で個体の主要イベント(授業参観、パパ大好き期、反抗期、大学、就職)をこなし、ゴールの自立まで見届けると、新しい家族を拾い直す(お陰で今は100を超えるイマジナリー家族の残骸がある)と言うオチも良かった。いやー、途中で単行本買わなくなってしまっていたけど、久々に読むとやっぱ面白い漫画だよな。続きも買い足すか。