「2022年7月」の記事一覧

WordPressのテーマ、何もやってないのに壊れた

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適当に改造したのが悪かったのか?(そうだよ)

漢字なりたちブック 4年生 / 伊東信夫、金子都美絵

漢字なりたちブック、4年生になってから急にページ数が多くなってない!?
1年生の時は、1日くらいでのんびり読めたのに、全然読み終われないから気持ちが焦ってしまった。ともあれ、今回も面白かった漢字の成り立ちをピックアップしたい。

P181「念」。なんか『今に集中せよ』系啓発本でよく言われる「念は今と心の漢字からできており」云々がイメージにあったんだけど、(諸説あるのは承知の上だが)普通に「今というのはここでは入れもののことを言う。心を固く閉じ込めておくこと、心の中で思うこと」と解説されていて笑ってしまった。割と「ここの漢字は音を拾うだけで特に意味とかないです」系が多くて面白いんだよな。

P185「本」「末」「未」。これらの成り立ちは解説前から推理ができており、まあ当たっていたので嬉しかった。木の根元に何かある「本」、木の先端を意味する「末」、木の途中にあってまだまだ伸びるさま「未」。

P193「票」。亡くなった死者を両手で持ち、それ火葬する時の様子から、じゃないのよ。また物騒な成り立ち!火の粉がひらひら舞う=ひらひら舞うものを表す=票みたいなことなのね。

P195「不」。花がしおれる様から。へー!

P201「副」。畐は中身の詰まったタルで、リは刀を意味する。刀でタルを真っ二つにして、一つを「正」もう一つを「ひかえ」にする様から。へー!

P209「法」。裁判に負けると、川に獣と一緒に流されるらしい。物騒!

P214「民」。他所から捉えられてきた人が目を潰されて、神に仕える僕になる、その人を民という。目を針なようなもので差している形。盲目ってことかな?急に「国民による国民のための」云々がホラーに感じるようになるのよ。

P232「例」。なんかいやな予感はしてた。だって「歹」と「リ」だし。絶対にろくな成り立ちじゃない、と思いながら読んでいたら、「人の首を並べて埋めた」みたいな解説がきて、予想通りで楽しくなってしまった。こんな大人になるつもりじゃなかったのに。

今回も面白かった。次は5年生!

月を見るたび思いだせ!

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安井邦彦さん(声優)のファンなので、FGOでヘクトールを見るたびに「あずきちゃんのパパの八神庵の声や」と思ってしまう癖があるのだが、今回は途中でそれを忘れるほどに話に夢中になってしまった。そうだった、私はトロイアだったな……!

三越も同人誌出すんだな

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こうやって、考える。 / 外山滋比古

200万部くらい売れたロングセラー『思考の整理学』で有名な大学教授の方の本。直近で同じ著者の『乱読のセレンディピティ』を読んで面白かったことと、Kindle Unlimitedに入っていたのでポチった。助かる〜(懐が)と思って読んでみたんだけど、『超訳ニーチェの言葉』みたいな、これまでの著書の中からいい教えをピックアップして載せる方式の本だなこれ?まあそれでも、最近この著者の本を幾つか読んだことが幸いして、名言に至るまでの文脈は自力でまあまあ思い出せたため、適度に深読みもできて、面白かった。

以下メモ。

・本は読みすぎるな、知識の量に反比例して、思考力が低下する、と言っても良い。(いつもの先生のやつね)
・発想の面白さは化合物の面白さであって、ありふれた素材と素材とが思いがけない結合、化合を起こすというのが発想の妙である。元素(オリジナリティ)を作り出すことではない。
・知識というのは、そのまま使わず、寝かして変化を起こしたり、忘却によって整理・純化されることを待つことだ。正確ではなくなるかも知れないが、生産性を獲得するし、思考に役立つ。
・日常生活の改造無くして知的生活はあり得ない。
・専門が被らない、知人程度の認識の三人以上とお喋りするのは、ひらめきの活性化に良い。頭だけではなく、喋りながら、声にも考えさせよ。

みたいな感じだったと思う。たまに見返せば十分な本かな。(良い意味で)


説明「ロイエンタールとミッターマイヤーが街を歩いているときに偶然『三越』で見かけたイヤーカフ」
私「???????」

また俺の好きな外見の女が出てるっピ……

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チェンソーマン 第二部 98話 / 藤本タツキ

今日のTwitterのタイムラインは『田中脊髄剣』で賑わっとるな……なんだ田中脊髄剣って……と思いながら読んだ。田中脊髄剣だった。お前が田中脊髄剣の発信源か!こいつ!どういうことだよ!
黙示録の四騎士のうち支配(疫病)は一部で出てきたから、次は戦争の悪魔が出るよーって流れでいいのかな。この子(主人公)、マキマさんと同じぐるぐるの目してる。好みの外見をしている女主人公ちゃんなので、このまま最後まで突き進んで欲しい。毎週水曜日が楽しみになるぜ。でも、チェンソーマン2部もゴリゴリにおもろいのは承知のうえなんだけど、吉田ヒロフミは頼むからこのまま出ないでくれるか?(死んでほしくない)

クリックベイト入力欄

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昨日「Amazonプライムデーで買うものないな〜(物欲ありすぎるせいでプライムデー前に既に大体のものを買ってる)」とテキストを書きながら、「(いや…とはいえ、今セール中のAmazonを見るのは絶対ヤバいよな)」と薄々勘付いてはいたものの、翌朝すっかり忘れてAmazonを見ていたら、案の定、10分後には冷蔵庫・ダンベル2kg×2・除湿シート・ソフトクーラーボックスとメチャクチャな買い物をしてしまっていた。冷蔵庫て。

それでも、世界はよくなっている / ラシュミ・サーデシュパンデ

様々なニュースが深刻な問題として世間に飛び交う中、それでも世界は少しずつよくなってきているはずだ(これまでの世界の歴史に比べれば)、というのはぼんやり意識にはあったので、なんとなくこの本を手に取ったと思う。難しい漢字には読み仮名が振ってあったり、語り口が優しい問いかけで、おそらく子供をメインターゲットに書かれており、内容も難しくなくて大変読みやすい。作者の方について軽くチェックしてみたところ、弁護士から作家に転身したインド系イギリス人の方で、二児の親、絵本もいくつか発表しているとのこと。

単に子供向けかと思いきや、「何も起きないストーリーと、どきどきハラハラするストーリー、どちらが読みたいか?」というニュースをニュースたらしめる、そもそも人間の進化上重要な役割を果たしてきた『悪い噂』や『不安になりたがる脳』についての説明、フェイクニュースの存在やその見分け方、クリックベイト(奇抜な見出しタイトルでクリックさせる商業広告活動)などの重要な点についても教えてくれるので、私に子供がいたら一緒に読みたい本かもと思う。

第1章「人はやさしさと共感と希望にみちている」。まあ人間が生来悪い方面の性質を持っていることについては疑いようはないし、これからも100%よくなっていく必要はないのだが、人間は必ずしも、声の大きいニュースが伝えるような最低な存在ばかりではない。わたしたちは、他人の苦しみや喜びを共感する能力、隣人に対する優しさ、創造力と問題解決能力、間違いから学ぶこと、そして希望を探して見つけるということができる。

読みながらしんみりしてしまった。今日はここまで。