クリックベイト入力欄
昨日「Amazonプライムデーで買うものないな〜(物欲ありすぎるせいでプライムデー前に既に大体のものを買ってる)」とテキストを書きながら、「(いや…とはいえ、今セール中のAmazonを見るのは絶対ヤバいよな)」と薄々勘付いてはいたものの、翌朝すっかり忘れてAmazonを見ていたら、案の定、10分後には冷蔵庫・ダンベル2kg×2・除湿シート・ソフトクーラーボックスとメチャクチャな買い物をしてしまっていた。冷蔵庫て。
様々なニュースが深刻な問題として世間に飛び交う中、それでも世界は少しずつよくなってきているはずだ(これまでの世界の歴史に比べれば)、というのはぼんやり意識にはあったので、なんとなくこの本を手に取ったと思う。難しい漢字には読み仮名が振ってあったり、語り口が優しい問いかけで、おそらく子供をメインターゲットに書かれており、内容も難しくなくて大変読みやすい。作者の方について軽くチェックしてみたところ、弁護士から作家に転身したインド系イギリス人の方で、二児の親、絵本もいくつか発表しているとのこと。
単に子供向けかと思いきや、「何も起きないストーリーと、どきどきハラハラするストーリー、どちらが読みたいか?」というニュースをニュースたらしめる、そもそも人間の進化上重要な役割を果たしてきた『悪い噂』や『不安になりたがる脳』についての説明、フェイクニュースの存在やその見分け方、クリックベイト(奇抜な見出しタイトルでクリックさせる商業広告活動)などの重要な点についても教えてくれるので、私に子供がいたら一緒に読みたい本かもと思う。
第1章「人はやさしさと共感と希望にみちている」。まあ人間が生来悪い方面の性質を持っていることについては疑いようはないし、これからも100%よくなっていく必要はないのだが、人間は必ずしも、声の大きいニュースが伝えるような最低な存在ばかりではない。わたしたちは、他人の苦しみや喜びを共感する能力、隣人に対する優しさ、創造力と問題解決能力、間違いから学ぶこと、そして希望を探して見つけるということができる。
読みながらしんみりしてしまった。今日はここまで。