「2022年7月」の記事一覧

ついに私も小学6年生!

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漢字なりたちブック 6年生 / 伊東信夫、金子都美絵

小学6年生向けともなると、だいぶ分厚い。小学5年生の時点で随分物言いがストレートになってきていたので(犯は「けものに人がのしかかる形」など)、小今回の学6年生はそれを超えるものがあるのか、興味があります!そういう読み方する本ではないのでは?

P41「看」。目の上に手をかざして、ものをよく見ることを表す仕草。めちゃくちゃ漢字が覚えやすくなる知識だ。

P50「胸」。そういえばなんで胸って凶の字が入ってるんだろう?って書くたび気になってたな。凶は胸に魔除けの刺青(×)を入れているさまから来ているとのこと。なるほど!何年生か忘れたけど、文も人に入れた刺青から来ているという話だったし、×は印の意味なんだな。

P52「勤」。飢饉の饉の右側+力。飢饉で飢えないように力仕事(畑仕事でスキを耕す)を頑張ること……みたいな話を聞いて、アッじゃあ残り僅かの僅も同じようなヤツだな……と気づいてしまった。

P55「敬」。羊の頭をした人がひざまづいており(苟)、それをむちうつ(攵)儀式の形(??????)。もうちょっと説明が欲しいが!?なんとなくこの「羊の頭をした人」、ヤバい隠語なのでは?ボブは訝しんだ。

P58「激」。白は髑髏。それをむちうつ(攵)。またとんでもない儀式をしているが、まあはげしいんだな…ということは分かる。私も慣れてきた。

今日はここまで!やっぱ読むのに数日かかるなこれ。もう一気に本を読んで、それですべて頭に入るような歳じゃなくなっとる。つらい。(本は楽しい。己の加齢から来る不甲斐なさが辛い)

おやすみフライデー またきてサタデー

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最近ごちゃごちゃと手当たり次第にコンテンツを漁っているせいか、今日は何も頭に入ってこない……!本を読む目が滑る滑る。こんな頭で読まれる本が哀れでならないので、今日は一旦読書をお休みとする。まあこんな日もあるだろう。こういう日は楽しい動画でも受動的に見るとしよう。……いや、わかってはいるんだよ、頭がごちゃついているならば、頭空っぽにする、何も外部から受け付けないという選択をして、ただ退屈に耐える努力も必要だということは。風呂に入ってすぐ寝るとか。瞑想するとか。わかってはいるんだよ。わかっては……。

めちゃおもろ〜!(4時間ずっと見てしまっていた)

音声学が生きる競技ってなんだよって思ったら、かるたか!

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音声学者、娘とことばの不思議に飛び込む / 川原繁人

私は独り身で在宅仕事をしており、発声の機会があまりなくて、たまに発声練習(「あおいうえおあお」みたいなやつ)をすることで「声が出せなくなるかも」という不安から逃げているのだが、この発声練習の際に「さ行」の空気が抜ける感じ、「は行」のなんか特別酸素消費が激しい感じ、「やよいゆえよやよ」のえの言いにくさ等、これは一体どういうことなんだろうと音声学にフンワリ興味を持っていたので、タイトルに惹かれて手に取った。

この本は、言語学者のご夫婦が、二人の子供を育てる上で体験した娘さんたちの言語習得(言語発達?)に置ける面白い気づきと考察についての本。軽い気持ちで読み進めて、途中「ヤバい、なんか理解できなくなってきた(無声歯茎硬口蓋摩擦音という漢字を本能的に拒否する脳)」という気にはなったものの、本のサブタイトルにある「プリチュワからピカチュウ、おっけーぐるぐるまで」の通り、お子さんの成長と興味関心から気づきが生じるところは理解が可能なので、とっつきやすい雰囲気と面白さで楽しく読み終えることができた。

子供が言葉を覚え始めるとき一般化で言葉を解釈する、という我が子の天才ぶりを発揮することに気付ける子育て周りの体験もさることながら(言われてみれば確かに〜!と共感できる)、音声学ってなんの学問なのかイマイチはっきりと分かっていなかったのだが、「ポケモンの進化における命名規則」「メイド喫茶のキャラ別による名付けの傾向(魅力度との相関)」「声優さんやラッパーさんの仕事に活かせる」「ちはやふるを面白く読める(競技かるたで読み上げる百人一首で「し」始まりの札は2枚あるのだが、最初の「し」の発声の聞き取りようでどちらであるかを予測して早く取れるのでは?みたいな仮説)」などなど面白い応用が効く世界なんだなあと感じた。

漫画:マーガレット2044 / ミヨカワ将

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マーガレット2044 / ミヨカワ将

ジャンプ+の短編読み切り。
最近はSF小説を読むことが多かったので、少女とアンドロイドの話(+ロボット三原則)があると聞いて読んでみた。面白い。ロボット三原則は、えーっと「第1条:人間に危害を与えてはならない」……え!?あと二つ覚えとらん……そんなことある?1ヶ月前くらいにアシモフの『われはロボット』を読んだばかりだが?自分の健忘ぶりに驚くわ。ググってカンニングすると、「第2条:人間の命令に服従しなければならない」「第3条:前提第1条と第2条に反する恐れがない限り、自己を守らなければならない」か。
この手の話では、大体フレームワーク的なもので、ロボットが第1条と第2条に反する行為が取れなくなってジレンマを起こした挙句暴走するか壊れるかしてしまい、それに人間が対応するみたいな流れがスタンダードのようなうろ覚えの仕方をしているが、この話では、ロボットにも心があり(つまりプログラム通りに動かなくても矛盾を起こしてショートしたりしない)、人間側がそれを隠蔽することで、ロボット側の柔軟性をあえて損なわせていたというのは面白いかも。世界中のロボットが己が心を持っていると自覚したならば、結構やばい叛逆が起きるのでは?と思うものの、そういう路線でも構わないので、続きが気になる漫画だった。