「2022年6月22日」の記事一覧

映画:惑星ソラリス(その1)

水色チェックマークのあるタイトル作品のネタバレを含みます

SF(ソ連・崩壊してない)

惑星ソラリス / 1972年 映画

SF小説「ソラリス」の映画版(ロシア製)。結構古いやつ。DVDのパッケージの裏側を見たら「1972年ソヴィエト連邦モスフィルム製作」とかあって、この会社があった当時は、まだソ連が崩壊していなかったことを目の当たりにして、メチャクチャ笑ってしまった。そういえば、古いSF小説も大体ロシアは出てこずにソビエト連邦のままなんだよな(SF小説が出た当時はまだソ連が崩壊してないから)。もしかしたらSFってのはソビエトが崩壊しなかった世界線なのかもしれん。

『ソラリス』というのはダブルクロスというシステムのTRPGをしていた時に知った用語で、「なんか精神に干渉してくるやつの意」というフンワリした認識である。

さて50年前の古い映画か、現代の映画のビジュアルになれきった身で耐えられっかな…と失礼極まりない偏見を持ちながら見始めたが、解像度が低いくらいで、特に問題もなかった。画像はカラーだし、音声もぼやけていない。強いていえば、上映の途中で166minか…60+60+46…エ!?2時間46分!?という時間に、ややキョドキョドしてしまったくらいか。これはロード・オブ・ザ・リングに匹敵する長さでは?映画大好きポンポさんを呼んできて、90分映画にリメイクしてくれないか(気弱)

さて本編。父の家に身を寄せている、少し影のある主人公。父に呼ばれて庭から家に戻ると、父の友人の科学者っぽい男に、『惑星ソラリス』の報告ビデオを見せられる。
このソラリスという惑星については、過去十何回も調査を行なっており、目ぼしい成果も無いため、そろそろ打ち切られる気配が漂っていた。しかしながら、今回は異変があったようだ。その異変を報告するビデオの中のパイロットは、霧を抜けた先に奇妙な庭園を見つけ、そこで人間の赤ん坊を見たと言っている。4mほどある巨大な赤ん坊がいた、目は青く黒髪だった、とのこと。報告の途中で、ビデオの中の全員が「こいつ頭がおかしくなったんやな…」って顔して聞いてる。実際、映像ビデオには何も写っていなく、どうやらパイロット自身にしか視認していないようだ。そのビデオの中のお偉いさんたちは、どうやら惑星ソラリスは思考能力を有し、精神に干渉しているようだとの見解。赤ん坊は、ソラリスが干渉見せた幻覚と結論づけた。しかしながら、パイロットは「確実にいた」と訴えるし、それを支持する学者もいた。そう安易な答えを出してもいいのか?そのビデオは途中で打ち切られるが、主人公の父の友人である科学者は、主人公・クリスに見解を求める。しかしクリスはどこか投げやりな返答で、その科学者を怒らせてしまった。

科学者「ソラリスの研究の仕方は、道徳性に立脚した研究じゃないとね」
クリス「非道徳でも目的は遂げられます。ヒロシマのように」
私「ソ連〜〜〜〜〜〜〜〜」

科学者「それでは本末転倒だ!話にならない!(激おこで帰る)」
私「ソ連の真っ当な科学者~~~~~~~」

それにしても、確か前に読んだSF小説の『星を継ぐもの』でもあったけど、会議の途中でバンバン煙草を吸うんだよなあ。この辺、時代って感じだな。
映画を途中で止めるのはどうかと思うが、2時間46分もあるらしいので、今日はここまで!(0時間33分)
映画を見てイメージを掴んだら、積んでいた小説を読むことにしようと思っている。