読書:星を継ぐもの(その2) / ジェームズ・P・ホーガン
SF小説ばかり読んでいるせいかな、テラフォーミングしたくなってきた。
ルピシアの2022年夏の福袋で買った「ルイボスレモン」、レモンティーっぽいのに手癖で牛乳を入れるという下手をやらかしたのだが、これ美味しいな。ルイボスって渋くてあんまり飲まないんだけど、レモンがいい感じにスッキリさせていて夏向き。覚えていたら次も買おう。
しかし、本日はお日柄が最悪で、ほぼ台風の大荒れなお天気だった。雨雲はとっくに通り過ぎたはずなのに、長時間風の吹き荒ぶ音だけで戦ってるのもどうかしている。ゲーニッツでもおるんか?
SF小説に出てくる女の学者は「〜だわね」と言う口調が多い、これってトリビアになりませんか?それはさておき、昨日の続きから。月面で見つかった五万年以上前の遺体、通称チャーリー。高度な文明の形跡も所持していたようだし、多分、未来から死体がタイムスリップしてきたとかそういうことなんじゃないかなあ、と辺りをつけつつ読み進める。頭が硬いが「進化上人間の形態をしてるんだからこれはどう考えても地球上の人間でしょ」とメチャクチャ真っ当なことを言ってくる生物学者と、その正しさをやんわり認めながら見つけた遺留品の解析の結果を述べる主人公・ハントくんのバチバチした討論、そしてそれに焚きつけられた各々の専門家たちによる白熱する議論、不可思議だが知的好奇心が掻き立てられずにはいられない未知の現象を目の当たりにして、技術者たちが自分達の意見を述べるシーンがとても面白い。そして、チャーリー以外にも、十数人もの遺体が見つかる。これまた、未知の高度な文明を持つ人間たちの亡骸だった。これらの月人類(ルナリアン)たち多数の遺留品が揃い、多数の専門家がそれぞれの垣根を越えて協力し合う展開、なんか胸が熱くなるな。この小説、こういうSFだったんだ!?ロボットとか加速装置とかが出てくるSFじゃないんだな、これ。
話が進むにつれ、ソヴィエトの名前が出てきて時代を感じてしまった。ソ連がまだあった時代の小説だったんだなこれ?主人公のハントくんが、国連宇宙軍のお偉いさんに「今勤めてるとこ辞めてウチ来ない?君が行くところは、宇宙だと思うよ」と誘われていた。このお偉いさん、百戦錬磨の有能ボスって感じのムーブで、出てくるシーンが読み応えある。それに乗っかったハントくんが、獅子奮迅の働きを見せ、ルナリアンたちの謎に迫り来るまでで本日ストップ。136Pまで。