ヤツらは漫画を読んでるんじゃない。情報を読んでるんだ!
一巻一巻の厚みに躊躇しながらも、かの有名な『ラーメンハゲ』見たさに読み始める。第1巻で出てきてくれるキャラで助かった。このラーメンハゲこと芹沢が出てきた瞬間から面白さ倍増で、芹沢が説得力のある持論を展開するたびに、それに引きづられた他のキャラもいい哲学し始めるという正のループ。このままではラーメンハゲの夢女になってしまうという危機感を覚えるほど芹沢はいいキャラをしていた。そりゃみんなネタにするよな。それ以外にも、ラーメン業界ってなんか……なんか複雑なんだな……と思わずにはいられないほど多角的に切り込まれる漫画の展開で、単にラーメンがうまい・まずいだけで全てがよしと判断されるのではなく、ラーメン店を経営するということについて取り巻く諸事情についてや社会評判などなど、面白く読むことができた。