「2022年4月」の記事一覧

エウレーカ

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ふとした瞬間に、自分の中にある無数の知識の点と点が、思わぬ線で繋がる瞬間がある。それがひらめきだったり、直感だったりと言われるもので、「これってこういうことでは?」と解釈が言語化され、全く予想もしてなかった人生の伏線が回収されるということを楽しみにしている。私の場合、その現象が起きるときは、本を読んでいたり散歩をしているときに起きることが多い。つまり大抵は独りでいるときに感じる喜びだ。昔から、寂しいという感情に浸ることはあまりなく、孤独には強い方だと思い込んでいるのが幸いして、あまり人とは直接的に関わらずに済むよう暮らしているのだが、この暮らし方はときどき悩ましい。自分だけの材料をこねくり回しているだけでは、どうにもならない類の閃きがあるのではないか、と思うからだ。まあ普段読んでいる本も他人が書いているものだし、思考の言語化は外界あっての学びの成果なので、普段も自分だけの力で何かエウレカしている訳ではないのだが、対談本などを読んでいたりすると、その会話で互いに自分の点と他人の点を線で繋げているのを見ると羨ましく思う。というところまで考えたところで、それが世間一般の普通の会話という流れの成果の一種なのでは?と思ってしまった。やっぱ一人で暮らしてるとダメかもしれない。今年の休暇は実家に帰ります。
何かと何かの知識が言語化されて繋がる直感的な閃きのために、他人から離れて本と交わり、たまには本を置いて他人と交わる。それも消費材料にするのではなくて、互いに何かを与え返すことを念頭におく。気をつけてみようと思いました。

ハッピーハッピーマンデー

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週刊ジャンプを購読していると、月曜日が待ち遠しくなる。まあまあな欺瞞のようにも感じるが、私は数年前から少年の心を取り戻しているため(ジャンプのアプリで定期購読サブスクを支払っている)、今のところ月曜日はおおむね待ち遠しい(合併号の次の週以外は)。日曜の夜は夜更かしをし、24時になった瞬間に週刊ジャンプを読み、そのまま夜25時半まで楽しむというルーチンができている。今週も面白かったなあ、乙骨先輩最高だったなあ、などとと読み耽った後の余韻に浸りながら、心地よく眠ろうとした時に気づいた。今日はジャンプSQの発売日だ。つまり、ワールドトリガーを見なくてはならない。しかも、よくよく考えれば呪術廻戦19巻の発売日だし、進撃の巨人のアニメもある。そんなあ。今回の月曜日くんの気持ちはとても嬉しいのだが、私もいい年をした大人なので、いい加減眠りたくもある。今回の月曜日くん、あんまりに手加減がないが、ひょっとしてハッピー道具とか使った?

本日は4月4日、アンドロギュノスの日なので、きっと頭のいい人たちはプラトンの饗宴とかを読む日なのだろう。調子とともに乗っかってしまいたいところだが、本日は寝不足のため、米津玄師のLemonを流すことで満足した。オレンジもレモンも片割れてしまえば同じ。

読書

  • 週刊ジャンプ 2022年18号
  • ジャンプSQ. 2022年5月

晴耕雨読(気持ち)

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一日中、雨が降ってじめじめしている日だった。晴れていても耕す畑があるわけはないが、とりあえず積んでいる本でも読むこととする。そう決めて数時間後、Youtubeを閉じることには成功したのだが、結局本日は本を一冊も通読できず、チラ読みパラ読みだけで終わってしまった。本日も対戦ありがとうございました。

話は変わるが、ここ数年は漠然とした退屈に少し悩まされていた。本や漫画を読んだり、散歩しながら何かを考えたり、YoutubeとTwitterに張り付いたり、仕事を詰めてみたりと色々やっていたのだが、なんとなく、焦燥感にも似たような漠然とした、根拠の思い当たらない退屈にぼんやりすることが多かった。その退屈の最中にある時は、唐突にアイディアが閃いたりするので全く悪いわけではなかったのだが、色々試みた結果最近はその退屈が薄れつつあり、少しばかりホッとしている。2月下旬、押し入れの奥で眠っていたコピー用紙を引っ張り出して、中高生程度の「易しいがナメてかかると普通に間違う」くらいの勉強(漢字・英語・数学)を復習するようになり、毎日折を見てちょこちょこと取り掛かっていると、なぜかこれで1日の気分がだいぶマシな気分になった。本当になぜか、だ。私が考えるに、たぶん、勉強がいいとか悪いとかではなく、新しいことをやり始めたのが気晴らしになっているということだろう。今後、再び退屈を感じるようになったら、また新しいことを探すことにしよう。

読書

  • 思考のすごい力 / ブルース・リプトン
    細胞学者が著書ということで手に取った本なのだが、導入の部分でちょっと嫌な予感がした。少しだけパラパラと中身をめくったり目次を見たりして、「心が持っている素晴らしい力ーー不治の病が治った!」「天国の島で生命の真実に目覚める」、「わたしたちは宇宙/神の一部の現れ」と言う文言を見たあと、思い切ってあとがきを見るとセミナーに勧誘して〆るというよくある流れだったため、そっと本を閉じた。著者経歴を見たら「科学とスピリットとの橋渡しをする新しい生物学のリーダー」であるとのこと。ちょっとまだ私には早かったみたい。
  • システム英単語 Premium(語源編) / 霜康司・刀弥雅彦
    Beautifulって「Be/auti/ful」で分けられるの?だとしたらautの意味ってなに?と思って調べてみたのだが、この本には特に表記がなかった。はい。
    大人しくネットでググったところ、英語のbeautifulは、フランス語のL.bellusからきており、男性形がbeau、女性形がbelleであるとのこと。aut関係ないなこれ。とんだ迷推理をしてしまったが、beau=フランス語で色男という知見を得られたので良しとする。
    この英単語(語源引)は、たまに捲ると「へえ!」となるのでオススメできます。例えば、研究所を英語でラボって言うけれど、そのラボの「Laboratory」は「Labor(労働・骨折り仕事)」から来てるぞ、みたいなのを見ると、昭和生まれはへえボタンを押します。
  • 他(書くのが面倒になってきた)

夢・出逢い・魔性

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いつも12時になると昼食を食べ、その後30分ほど昼寝を取るのだが、今日はその昼寝の最中に仕事をしていた。夢の中というよりは夢うつつ、半覚醒状態でぼんやりしていたところ、急に「そういえば、昨日の仕事であれをやってなかったのでは?」という嫌な気づきをしてしまい、無言で起きる羽目になった。いやあ嫌な夢だったな〜と思って済ませたいところだが、昼寝でスッキリした頭をもう一度回転させて見た結果、どうやら本当にやってなかったっぽい。そんなことある?できれば昨日、仕事を終える前に思い出したかった。

夢の関連で思い出したのが、森博嗣先生の小説「夢・出逢い・魔性 You May Die in My Show」。このタイトルが秀逸で、と思ったところからまた思考が飛んで、そういえば金沢のミステリーカフェで恒例の春パフェ「夢・出逢い・魔性」が出るのでは?と思い当たる。この手の商品が出ると、いつも著者に許可は取れているのかどうかが気になってハラハラしてしまうが、それはそれとしていつかは食べて見たいものだなあ。

読書

  • 知ってるつもり 無知の科学 / スティーブン スローマン, フィリップ ファーンバック
    人に真理は見えず、科学はどこまで行っても仮説で、私は世界の大体のことは知っているつもりと錯覚を起こしながら生きているのだとしたら、この世は一体どんな地獄だよ……と思いながら読んでいた。本日途中まで。
  • ハイパーインフレーション 34話 / 住吉九
    タコピーの原罪をリアルタイムで追っていたとき、情緒がめちゃくちゃになった後にこの漫画の知能戦を見ることで正気を取り戻していた。ネタバレすると、今週も面白い。

メモ

12:27

思考の途中で突然湧いてくる言語化された疑問、これこそが直感ではないのか?

13:08

寝て起きた瞬間やってた仕事で抜けがあるのを発見したの草

20:48

ブログを書く利点は、書いてる間はYouTubeとかTwitterとか不用意に見なくて済むことでは。

21:05

なぜ生きているのかと言う人生に対しての問い、意義なんてその時その時の気分で決まるので、そこまで固定で決めようとしなくていいのかなという感想、この世に絶対というものがない上に、人は新しいもの好きだからずっと同じものを持ってはいられないんだろうな。

21:25

知ってるつもりでやってること、レシピ見ないで適当な料理するとかかな……。

Spring is hire

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春になったようだ。私が登録している各サービスから、プライバシーポリシー改訂のメールが大量に来ると、「ああ、4月1日だな」ということを体感する。あいにくと外では雨が降っており、晴れて暖かかった昨日と比べて、冬のように寒い。暖房の効いた家にいるのにこれだ。しかしながら、4月1日というキリのよい春の始まりに、せめて春っぽいことをしなければならないだろうというよくわからない義務感に駆られて、早めに仕事を済ませ、散歩をするために外へ出た。
まあ、わかっていたことだが、これもまた冬のように寒い。それでも通りすがりに桜は見えるし、梅も見えた。と思う。梅を梅と認識できるだけの教養がない。ともあれ、これなら今日は合格だろう、と己に言い聞かせながら散歩を終え、春を味わったつもりになって家に戻る。玄関先で靴を脱ぎながら、ふと「これ結局、一番春っぽいものは、私の頭の中であったのだみたいなオチだよな……」という思いが頭をよぎる。次の瞬間には「いやこれは、なんとかオチをつけてやろうという私の習性が捻り出したテキストであって、思ったということと思いついたことは違うという、小学生が読書感想文を書かされる時に感じやつだ」と己の不甲斐な無さを噛み締める負の連鎖が止まらなかった。いつもの一日だった。

読書

  • Spring is Here / Taro Gomi
    おそらくはこども向けの英語の絵本。読み進めるうち、なんとなく絵柄?配色?に日本っぽさを感じてしまい、著者の方に親近感が芽生えたところ、著者名を見たら普通に日本人の方のようだった。