「2022年4月」の記事一覧

血威華我

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ちいかわループ編は東リベコラボの伏線だったってコト!?やっぱちょっとナガノ先生はモノホンの狂人(くるんちゅ)の匂いがするんだよな。今日もTwitterばかり見ていました。

このツイートを見て「そういえば就活って、話を普通に盛るし、心にもないこと言うし、ライアーゲームだったじゃん」と思い出す。昨日『ずる――噓とごまかしの行動経済学』を読んだばかりだったので、その後2分くらい考え込んでしまった。確かに、好きでもない人に「本命です」と言うのがマナーで社会の常識みたいな空気の中にいると、これまで培ってきた良識とのダブルスタンダードでメンタルに支障をきたしそう。互いに耳障りの良い嘘を使って勝ち抜いていくことから社会人としてのスタートが始まり、それが悪いことではなく、コミュ力の高さとして捉えられるのなら、途方に暮れてしまう。なんだか、真っ当に生きていこうとするのって、めちゃくちゃ環境に左右されるんだなあ。別に運が良ければ嘘なんかつかなくてもいいだろうけど、自分に自信がない人は上手く盛る方向に意識を割いた方が楽だろうし、嘘をつかなくてもいい戦略をちゃんと考えて正面から説得ってするのは、きっとハードルが高いことだろう。私も就活の時は「物は言いよう」の精神で、いかに上手く話すか考えていたと思う。それは悪いことではないだろうが、正直・誠実が善きものとされるのは、こういったメチャ高ハードルをくぐり抜けて、それでも上手く世を生きていけている人の力に、余計希少価値を感じているのかもしれないなあと思ったりした。

読書 ※ネタバレ

  • ハイパーインフレーション 35話 / 住吉九
    今週もバチコリ面白い。

Akachang

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読書 ※ネタバレ

  • 東大教授の考え続ける力がつく 思考習慣 / 西成活裕
    疑う力で思考力を鍛える話をした終わりに信じることの必要性も説かれて、軸足を見失わないようにしながらもアップデートをしていこう、と言ったことだったかな。残りの10%を読了。
  • 理解が深まる 消費税インボイス制度QA / 金井 恵美子
    今年の3月にe-taxで確定申告を行なった際、諦めてインボイス登録を行ったため、流石に必要を感じて手に取った。読み進めるうち本の中に「令和5年10月から始まる」と書いてあるのを見てしまい、アッなんだあと一年半後じゃん……と思ってしまって、そこから理解が深まらないまま閉じた。いつかはちゃんと読みます。いつかは……来年の春までは。
  • ずる――噓とごまかしの行動経済学 / ダン・アリエリー
    みんなが大好き行動経済学者のダン・アリエリーの著書。先日「われわれはなぜ嘘つきで自信過剰でお人好しなのか」を読んだので、その流れでテーマが気になって手に取ったような気がする。いつもそんな「ような」気がしているな。この本は、テーマと語り口の両方が面白くて一気に通読できた。以下メモ。

    ・合理的犯罪モデル……駐車場に空きがなく、急ぎの用事に間に合わない時、違反切符を切られることを覚悟で路駐する等
    ・人は「そこそこ正直な人間」という自己イメージが保てる水準までごまかしをする。
    ・この自己イメージが保つたつために都合のいい物語を作る力、つまり創造力のある人ほど自分の利己的な動機をもっともらしく正当化するのも上手い。
    ・人は他人から影響を受けやすく、他人がズルをしているのを見ると自分も不正をし始める。そして自分が不正をし始めると「どうにでもなれ効果」で他の不正もしやすくなる(どうにでもなれ効果、ダイエット以外で聴いたことなかったかも。よく聞く例えはダイエット中うっかりお菓子を食べ始めると、あーもうどうにでもなれ!って好きなもの食べ始めちゃうやつ)
    ・この自分のズルというのは偽ブランド品を持っているだけでもしやすくなるし、周囲のモラルも下がるっぽい。悪循環。
    ・人のごまかし癖は「確定申告」でよくわかる(確定申告でよくわかる……)
    ・脳に認知負荷がかかって疲れていると誘惑に負けやすくなるし、正直さもすり減る。(仕事終わりのヘトヘトの状態で夜のタイムセールが行われてるスーパーに行くな……ってコト?)(ちいかわ構文)
    ・誘惑に打ち勝つことより、誘惑自体を避ける方がずっと楽である。(仕事終わりのヘトヘトの状態で夜のタイムセールが行われてるスーパーに行くな……ってコト!?)

    思った以上に面白い話が聞けた本だった。
    調子に乗って見栄を張ってしまう己を自覚して(そしてそれは他人も同じ)、できるだけ嘘とごまかしを減らすにはどうしたらいいかを考えてみた。私の場合は、基本的に人と会わない環境を選ぶことで、頻度が下がったと思う。(見栄を張る、ズルやごまかしを行う機会は、ほぼ人と対面した時に発生するので)
    あとはなんだろうな、損得より善悪で判断をできるようになるというのが最善の策だとは思うが、それが出来ないうちは監視の目を増やすこと、ズルを行える可能性がある場面をもっと避けることが大事なのかもしれない。(見栄を張りたくなってしまう場に集まらないとか、思わぬ不正ができないように会計処理を税理士に全て依頼するとか?)
    まあ、世に蔓延るウソやごまかしをこれ以上蔓延させない方法は、自分がウソやごまかしをしないこと(それを見た他人の不正を誘発させないこと)というのを、誘惑の機会に、適宜思い出せたらいいなあ。

  • 学びとは何か / 今井むつみ
    先日読んだ続きから。エッ、いい本……。そして赤ちゃんってすごいんだな。ダン・アリエリーの本と同じように一気に残りを読んでしまった。先が気になりすぎて、メモも取らずに読んでしまったことが悔やまれる。(一旦手を止めて、まだるっこしい筆記をしている間に頭で内容を整理して、というメモの時間が取れなかった)
    学習は模倣から始まり、スキルの自動化と作動記憶の精度を高め(頭の中の知識に留まらず、板に付くと言えるまで身体に慣らし)、探求の中で時には疑い、思い込みを捨てる努力をし、習熟する中で生きた知識が身に付く。生きた知識とは目の前の問題を解決することができるもの。創造力の源泉は、すでに持っている知識を使って新しい知識を創造することである。みたいな……話だろうか?(自信がない)
    流石に一気読みは上手く解釈が出来なかったので、この後も何度か読み返したいと思います。


ひかりのあなた

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音読と朗読の違いってなに?と思ってググったら、音読は「声に出して正確に文を読むこと」で、朗読は「その作品を表現しながら人に読み聞かせる」 みたいな感じなのね。

読書 ※ネタバレ

  • ひかりのいと-朗読のための自選詩集- / 銀色 夏生
    銀色夏生は、タイトルを構成する単語の選定において安定したセンスで人心をくすぐるので(黄昏国、銀色ナイフ、夏の森、やさしい春を想う等)、現代詩のコーナーに行くとつい本を手に取ってしまう。そして中身を読むたびに「いや……私の人生において、ここまで恋愛沙汰は大事にならんわ」と若干共感できずに本を閉じるのが常だったんだけど、ある時から「あ〜!別に空想の推しから推しへの解釈でもいいのか!」ということに気づいてからは、受け入れやすくなったと思う。この本は朗読のためだそうなので、とりあえず誰もいないところへ散歩に出かけてちょっとだけ朗読……音読した。あとはだいたい半分くらい読んで、一番好きだったのは、題名のない30Pのやつ。
    詩人って、その感性の鉛筆で書いた作品を好きになればなるほど、書いた側のプライベートなことは一切知りたくない代表の職業だと思ってしまう。なんだろう、己がその人を通して錯覚した世界観を壊されるものは一切知りたくない、みたいな想いが募る。厄介オタクの鱗片だから気をつけようね。
  • 東大教授の考え続ける力がつく 思考習慣 / 西成活裕
    昨日読んだとき、「かつ話の展開がご自身の経験を語るスタイル(巻末の参考文献もゼロ)なので、やや不安を感じるものの〜」みたいなこと抜かしたけど、本日続きから読んだら普通にエビデンス大事だよ!質の高い情報を集めて!みたいな話が始まってしまったので恥いるばかり。思考の単純化に気をつけること、現場にいながらも大局的に見る余裕を持てるよう経験を積むこと、損得ではなく善悪で判断できるようになると良いこと、思考には緩急つけること、間違ってもいいから発信を絶やさないこと、簡単に手に入る情報は簡単に出ていくので、時間をかけてでも(その過程にあるエピソードを記憶の定着と紐づけて)情報を入れていくこと、などなどの話を読み進めて本日90%。
  • 姫様“拷問”の時間です 137話 / 春原ロビンソン
    ひたすら食い気で屈していく漫画。今週も面白い。
  • うめともものふつうの暮らし 40話 / 藤沢カミヤ
    これも今週は食い気の話だった。ねこ?の姉妹?可愛い。Twitterのタイムラインで流れてくるたびに見てしまう。

われわれはなぜ正直で謙虚で意地悪ではないのか

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暖かくなって散歩をするようになってから、寝床が僅かにジャリジャリしている。

読書 ※ネタバレ

  • われわれはなぜ嘘つきで自信過剰でお人好しなのか 進化心理学で読み解く、人類の驚くべき戦略 / ウィリアム フォン・ヒッペル
    PUIPUIモルカーを見ていると「人類は愚か……」「プイ」と呟いてしまうのは人の性かと思われるが、そもそも人はなぜこのような「嘘つきで自信過剰でお人好し」という戦略で進化がうまくいっているのか?という疑問が湧いて手に取った、ような気がする。全く関係ない話だが、このメチャ長タイトルなに?
    とりあえず気になる章だけ読むか~と考え、いきなり第3部(ざっくりいうと進化と幸福について)を読むことにした。おもろ。人類の進化・学習には、生物全般がよく行う遊びと、人間特有の能力・物語性(ストーリーテリング)が不可分だった、あたりで、昨日読んだ今井むつみ先生の「学びとは何か」で出てきた、物語で覚える記憶術のことを思い出して、記憶術にストーリーが有効なのは、人類進化上これを磨いてきたからなのかも!と納得が行った。並行して読書しているとき、こういうピタリとくる瞬間があるのが一等楽しく思う。ちゃんと読んでみたらちゃんと面白い本だったので、気が向いたら一章から読もうと思います。
  • 東大教授の考え続ける力がつく 思考習慣 / 西成活裕
    本日40%くらいまで。
    全体的に「そうだよねー」という感じで特に目新しい教えは出てこなかったような。でも、途中出てきた『大抵の人は早く終わらせることを優先しがちだが、仕事ができる人はギリギリまで粘り強く考え続ける』という箇所には、「そ、そうか……?この先生の環境ではさっさと課題を終わらせようと思っている人が多い印象なのかな……さすが東大だな……」と何だか新鮮さを感じてしまった。なんだろう、私の中に、ビジネス書でよく見かける『仕事がダメなやつは期限ギリギリに慌てて持ってくる、仕事ができるやつは叩き台を早く出してくる』みたいなイマジナリー落ちこぼれがいたのかもしれないな。「ちゃんと考えられるのに、さっさと片付けちゃうのは勿体無いよ!まだ考える余地あるからギリギリまで考えて!」みたいな教えが出てくるあたり、真っ当な人間のいる真っ当な職場っぽいのが先生の持論の根底にあり、かつ話の展開がご自身の経験を語るスタイル(巻末の参考文献もゼロ)なので、やや不安を感じるものの、おっしゃることは整理されていて私にも分かりやすい。この本も大衆向けに書かれた感じかな。助かります。

何が快かを言語化できればプログラミングできるのか?

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前々よりずっと流行っている自分の思考を言語化して紙に書き出して整理するやつ、頭の中がぐちゃぐちゃになっている時にやっているのだが、書いた翌日にはもう書き出したものとは違う結論が出ていたりするので、アウトプットした時点で情報の鮮度は落ちているんだなあと感じることがままある。頭の中にいれておいたままの方がずっと鮮度が高い気がするんだけど、これは活きが良すぎて手がつけられない。頭の中でインド人が象とダンスしているみたいな暴れっぷりで、これも普通に困る。しかしどちらかといえば後者の方が困るので、劣化していくと分かりつつも書き残して、捨てられずになんとなく残して、また書いて、エーンこれはやっぱり永遠に書き殴り続けるしかないのか?言語化したコードで勝手に何かが生まれればいいのになあ。

読書 ※ネタバレ

  • さよなら絵梨 / 藤本タツキ
    「爆発オチなんてサイテー!」からの「さよなら絵梨」からの「爆発オチなんてサイテー!」で笑っちゃった。まさかこのために200Pも描いて……?と正気を疑ったが、実際ちゃんと正気で200P描いてるんだよな。オチの衝撃で吹き飛んで何にもわからんし、面白かったことだけしかわからなかった。作り手も傷つかないとフェアではない、というお父さんの台詞は良かったが、その後にこのオチだよ。藤本先生、度胸がありすぎるんだよな。

  • 学びとは何か / 今井むつみ
    言語と認知心理学の先生の本。これはいつものパラ見じゃなくてゆっくり腰を据えて読もう……としたら急に「はじめに」で出される将棋棋士・羽生善治の文章で二度見してしまった。Kindleセールで買った『人工知能の核心』を積んでるの思い出した。この本読んだら手をつけよう。
    本日は一章の途中まで。シャーロックホームズみたいな記憶術は憧れるし、記憶選手権の人たちがやるようなストーリーで覚える技術、それとメモリーパレスあたりも気になるが、そこまでして覚えたいものがあるかと自分に問いかけると、特にはない……か……?何とも情けない話になってしまった。英語の勉強中なので語彙を増やしたいな〜とは思うけれど、基本的に忘れたくないことは、言語化して紙に書いて見えるところに貼っておいたり、スマホのメモ帳に残して、定期的にiPhoneで読み上げしたりしている。常時何かを覚えて意識しているのは難しいので、そのアイディアが欲しい時に思い出せるようなきっかけの自動化の方をなんとかしようとしてしまう。記憶についてちゃんと深く考えたことがなかった。少しずつ読んでいこう。