ゴールデンカムイ最新話に追いついたぞ
雨!読書!ネタバレ!
来週が最終回と聞いたので、慌てて最新話まで追いついた。武士道だよ、杉元!そして最後まで熊が怖すぎる。日本最大の熊害事件を元にした『熊嵐』を読んだ時から私は本当に熊がダメ。
そして怒涛のネームド死ラッシュ!アー!私は長谷川幸一を一番の推しとしている厄介オタクなので、エッエッ……半泣きしながら来週の完結を待つことにします。
目立つところに置いてあった本で、なんとなく手に取ったところ面白そうなので読むことにした。
前書きを読み終わった時点で気づいたんだけど、この本出たの1980年なのな、40年も前の本だけど大丈夫か?今の時代にあっとる考え方か?と不安になりつつも読み進めた。結果的にメチャ良本だったので謝りたい気持ちでいっぱい。書かれた加藤先生は、大学の教授でラジオの人生相談を半世紀以上も続けていらっしゃる方だった。本は一貫して『自分を実際以上のものに見せようとする人間の自我の基盤の脆弱さについて』というテーマからブレることがなく、また説得力を持った自説と、この虚栄心に対しては具体的にはこのような対応が有効かと思われる、みたいな道筋まではっきり書かれているので頭の中にスッと入ってくる。まあ途中、個人的には「そうか〜?」と思う箇所もあるにはあったが(逆にいうと40年前の本でこの感想だけで済んでるのがすごい)、含蓄ある本だったと思う。以下メモ。
・虚栄心諸々からくる性根で自分を実際以上に見せようとすることで、それによって実際の自分に幻滅して自信を失い、また軽蔑するようになる。また、他人はありのままの実際の自分は愛さないという前提にするその行動は、その前提をより他人に確信させるものである。そのような人物は自己の些細な喜びを「これはくだらない喜びだ」という理解の仕方をし、その喜びさえ隠そうとする。(ある……私もなんとなく異世界転生ものが好きだとは社会で大っぴらには言いづらい)
・成熟された人格は一つずつ困難を除去しようとするのに対し、人格の未熟さは困難を一気に終わらせようとする。(わかる、辛いことは一気に終わってほしいから、一発逆転の他力を欲する気持ちはあるよね)
まあ虚栄心が悪い事ばかりだとは思わないが(先日読んだ無知の科学でも、時に己の無力目を背けることで、前向きに行動できることもあるみたいな話はあったので)、実際の自分・実際以上の自分の虚像とのギャップで自己に対する尊厳がすり減ってしまうのなら、そのような自傷行為に近いことは減らすのが良いのかなあ、とは感じた。
この本に書かれていることではないが、本日「ボリュームの調節」という考え方を知った(鈴木裕さんのメルマガ)。己の強みの使い方は、スイッチのオンオフではなく、ボリューム調節のようなものだと考える。虚栄心や見栄、劣っていることを武器とした過剰な謙遜は誰しも持つが、この本の話に用いると、例えば何かしら人に指摘を受けた際は「虚栄心」モジュールのボリュームを小さく下げ、「素直さ」モジュールのボリュームを上げて、「本当ですね、すみません。気をつけます」と一言言えるように意識する、という『対応の知識』を頭の片隅に持って置けるかどうかで、楽になることも多いだろうなあ、と思った次第。
パスカルは言いました。『すべての人間の不幸は、部屋に一人で静かに座っていられないことに由来している』。加藤先生が言うには、何をしてもじっとしていられない、安住ができないのは、そこに不安があるからなのだそう。その不安がなんなのかを直視しようとしないと、内なる不安に駆り立てられることしか無くなる。私はことあるごとに引っ越しをしたり何かを止めようとしたり、常に環境を変えるようにして生きてきており、安住の地を求めるように今の場所に引っ越ししてきたので、ここが一番個人的に刺さった箇所かも。(まあ変えるのは環境だけじゃなくて自分もだよみたいなオチは見えとるのでなんなんだけど)
先生の話に興味を持ったので、また機会があったら別の本も読みたい。
今日は雨が降っていて、詩を読むべきではみたいな雰囲気を勝手に察知したため、前回の続きから一気に読了。詩集って一気に読むようなもんじゃなくないか?そのせいなのかなんなのか、前に読んだときほど入り込めなかったかも。まあ詩を読んで刺さる時ってのは、それを自分が受け入れる素地ができているかどうかのタイミングだからなあ。また違うタイミングで手に取ろう。わかったようなことを言って大丈夫か?
そういえば、Wordpressの今時の対策って知らないかも(ログインページを変えて、ユーザー名でadminを使わないで、コメント使わないで、定期的に自動バックアップをとって、できるものは全て自動更新、パスワードはランダム生成して使い回さなければ良くない?程度の認識)とうっすら不安を感じたので、念の為。と思いきや、普通に対策が足りていなかったぽいので、チェック資料として参考になりました。