ポプテピピックでブレイクした、大川ぶくぶ先生の初期のギャグ漫画「スーパーエレガント」一式セット!みたいなヤツらしい。めちゃくちゃページ数があるのにKindleで99円セールをしていたので、特に何も考えずにワンクリック購入した。ちなみに、ポプテピピックは有名な話をいくつかつまみ食い読みをしたことがあるだけで、通して読んだことはない。ではいくぞ!いざ鎌倉!
何がスーパーエレガントだよ、どうせクソみたいな漫画だろ、100%の偏見でナメてかかって読んだが、本当にその通りだったとは恐れ入る。
エリート女子高に通う主人公とそのクラスメイトたちで構成された(多分ここがスーパーエレガント要素)、脳ミソを1ミリも使わずに流し読むタイプのギャグ漫画(多分ここが大川ぶくぶ要素)。この手のギャグ漫画の内容をまじめに説明するほど虚しい作業はないよおばあちゃんが言っていたので、詳細は省くけれど、とにかく数打てば何かしらは当たったりするだろ形式の攻めのスタイルを感じるのが大変良い。
最初の方は「ちょっと見るのが辛いかもな」みたいな絵が続くが、完全版を謳っているだけあってこの本結構なページ数があるので、徐々に画力がアップしていく成長要素も楽しいし、だんだんネタの方向性が鋭くなってきているのを見ることも楽しい。6割7割超えたあたりから、だんだん見知った絵柄になっていく。ポプテピピックよりキャラクターの個性が生きて殴りかかってきている気がする。あとパロディネタが豊富。急に出てきたブライトが殴りかかるのはズルでは?ガンダムはまあ許されると思うけど、ムーミンとマインクラフトのネタは大丈夫か?登場人物たちの携帯がガラケーだったのに途中からスマホに変わっているな、何年やってんだこれ、とか、ドカンとくるネタはなくとも、細かいワザマエがちょいちょい面白い、暇つぶし向きのギャグ漫画だった。