読書:葬送のフリーレン 1〜9巻 / 山田鐘人、アベツカサ

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先日、TOHO animation 10周年 大感謝祭のYoutube生配信を見た際に、週刊少年サンデーで連載中の漫画・葬送のフリーレンがアニメ化すると知ったので、アニメ化するくらい面白いなら読んでみたいなあと思って手に取った次第。なんだかんだで異世界おじさんも面白かったもんな。流石に既刊数が20巻以上あると厳しいが、9巻ならまだ追いつける!と思えたのも大きかったかも。そういうわけで、今日は一気に9巻まで読み切った。

葬送のフリーレン 1〜9巻 / 山田鐘人、アベツカサ

この漫画は、魔王を倒した勇者一行のアフターストーリーになる。魔王・勇者という役割が存在することからも分かる通り、結構王道なファンタジーの世界で、勇者・僧侶・ドワーフの斧使い・エルフの魔法使いが勇者一行のメンバーだった。タイトルにもある、この『フリーレン』というエルフの魔法使いの少女が本作の主人公となる。
エルフは長寿である。魔王を倒した50年後、老いた元メンバーたちと再会し、人間である勇者と僧侶のその寿命をなんとなく看取ったフリーレンだが、人間の寿命の短さに、そして何も知らないままであったことに気づき、困惑した。そして僧侶の義理の娘を共に、人間を理解するために旅立った、というもの。

サンデーの作品は随分追いかけてなかったけれど、今こういうジャンルもやっているんだ!?まずそれが意外だったが、とても面白かった。創作を見る際、長い年月を生きる種族の視点や死生観の描写を見るのが結構好きなのだが、それが今回の漫画ではドンピシャだったのが大きいのかもしれない(主人公のフリーレンはエルフゆえに1000年以上生きている)。

最初の数巻を読んでいるうちは、うっすらと「これは物語の着地点はどこになるんだ……?過去の思い出を振り返るだけではネタ切れちゃうだろ」と余計な心配もしていたのだが、なんやかんやあってフリーレン一行には最終目的地ができ、その場所のかつて行ったことのある魔王城であり、道中、過去に倒し切れなかった魔王の配下達と揉めながらも過去の道をもう一度進む、と大まかな指針が示されたあたりから安心して読み進めることができた。

9巻も気になるところで終わってしまったので、また一つ追いかける漫画ができてしまった。私の好きな系統のストーリだったので、アニメ化されたら、それも観てみたいなあ。

あかね

静岡に住む、30代後半のものです。当時何に興味かあったのかを振り返るとき用に、読んだ本やYoutube動画、考えたことなどを書いていきます。