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動画:謎の特殊部隊ベイリーズ騎士団 / 亜留間次郎

水色チェックマークのあるタイトル作品のネタバレを含みます

色々なフィクションの科学監修をされていたり、著書が鳥取県から有害図書指定を食らったりしたことで(一部界隈で)有名な亜留間次郎先生。こちらの先生の動画をたまに一気見するんだけど、タイトルから想像もつかないような展開になっていって、大変面白かったのでメモ。

謎の特殊部隊ベイリーズ騎士団 / 亜留間次郎

謎の特殊部隊ベイリーズ騎士団に、イギリス式に改良した三八式歩兵銃を提供したのが三井物産(越後屋の末裔)で、その履歴が社史に残り、そして三井物産はこの騎士団を所有していたオーナーとの付き合いでダイヤモンドを買い、そのダイヤが給料三ヶ月分のキャッチフレーズで売り出されることとなり、またイギリスに紳士はいないという話からアーサー王伝説を書いた著者は強盗殺人でバンバン前科がある騎士で……やっぱ創作の美しさと著者の人格は関係ねえよ!などどパンチラインが強すぎる話題で、作業の手を止めて集中して聴くハメになった。メッチャ面白かった。

雑談:マトリックスについて

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Youtubeを見ていたら、急にオススメに出てきたこの動画を見ていた。

「マトリックス3部作」は何の話だったのか?/ ネオはなぜ強い?/ マトリックスは「ウィンドウズアップデート」の話?

「マトリックスはWindows Updateの話」「現実世界でもネオが超能力みたいな干渉をしたのは無線(WiFiとか)で機械に干渉したから」「スミスが暴走しちゃったからネオは機械と手を組んだが、厳密にいうとこういう問題があったから」などなどの色んな考察が出てきて、それを見ながら「マトリックスってそういう話だっけ!?!?」と100回くらい呟いてしまった。
もちろん個人の考察によるものなので、エヴァの深読み考察を見ているのと同じだとは思うが、マジでマトリックスそんな話だっけ?まるで覚えてないぞ。

マトリックスは示唆に富んだ描写が多々出てくるSF映画なのだが、私にとって印象深かったのは、マトリックスという仮想現実を動かすシステムプログラムが語ったその世界観になる。かつて人間と機械の争いがあり、それに勝利した機会は人間を生ける電池として利用することにした。捕えられた人類は培養液を通して機械に接続され、その意識をマトリックスという仮想現実に集約される。そして、そのマトリックスは、この電力を長らえさせるため、試行錯誤を行なってきた。うろ覚えの意訳なのだが、「マトリックスの最初のバーションでは、この仮想現実は完璧な理想郷だった。しかし完璧を人間は受け入れない。やむなく不完全さを取り入れ、少しずつ不合理に、不完全に、そして選択をさせることで、大半の人間がこのマトリックスに順応した」みたいなことを言っていたと思う。人間は完璧を求めながらも、完璧であること自体には苦痛を感じる。これなんだよな。私も、人間は「間違ってもいいから、自分がコントロールしているという実感」が欲しい生き物だと思う。完璧な世界は自分ではなく外部がコントロールしている状態である。それを受け入れさせられ、かつ完璧だから直しようもない、壊すこともできない、それが苦痛でマトリックスを拒否するというは納得できたなあと。

「マトリックス」「すべてがFになる」「ユーフォリア」などなど、世には仮想現実をモチーフにした作品が色々あるけれど、こういう擬似的な世界を介して登場人物たちがどういうアプローチや解釈を取り、人間の生きる上で不可欠になる要素を何と定めて結論とするのかを見るのは、大変楽しい。またマトリックスシリーズ見直してみようかな。

動画:やっぱ環境って大事だな…!!

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土地が豊かでもなく寒い地方は、環境条件の悪さを知恵と工夫で乗り切らざるを得ないため知能が発達しやすいけど戦争はよく起きる、みたいな話を聞いたことがあるが、そんなフンワリした認識に対して分かりやすく15分で答えてくれる動画を見た。自国のことを棚に上げ、採取狩猟民族から農耕民族になったユーラシア大陸の考えの野蛮さってどこから来てるんだよ、と思っていたけれど(失礼)、これは……地理が悪い……!

ジャレド・ダイヤモンドの『銃・病原菌・鉄』、買ってはいるんだけど、上下巻で分厚い上に大体の書評をあちこちで聞いているから、もう完全に読んだ気になっていて、ちゃんと通読してないんだよな。近年では色々反論も出ているぽいし…と二の足を踏んでいたが、やっぱ一度はちゃんと読もう。この手の誓い、年に30回くらいくらいはしている。

この戦、非はそちらにあるのでは…

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FGOのガチャに千利休(星5バーサーカー)が?
へうげものを履修していれば、やっぱり茶人は狂人ってことが、はっきりわかんだね。

最近は『面白くて眠れなくなる地学』という本を読んでいる。

山を舐めると死ぬ、それはそう

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孤高の人1〜17巻 / 坂本眞一、新田次郎

かなり昔に、いつか読むぞリストに突っ込んでいた漫画。この本は、もともと実在の登山家をモチーフにした原作の小説があるっぽく、それをアレンジして漫画化になったっぽい。

確か登山家の主人公が一人山に挑む感じで、ヒロインが風俗落ちするみたいな事前情報は仕入れていたのだが、まあまあその通りの内容だった。途中まではなんだか爽やか青春部活ものっぽい雰囲気があったので、「おや?もしかして違う漫画読んでる?」と首を傾げたら、急に、マジで急に、地獄の道に行くじゃん。なにこの急展開の角度のエグさ…!?と思って読み終わって調べたら、やっぱ途中から原作変わっとんのよ!道理で!

恩師は死ぬし、出てくる連中の大半がクズだし(1巻で出できたヒロインは風俗落ちして、ライバルポジションの男は詐欺師オチ、命を預け合う仲間の裏切りも多々)、バトル漫画よりも多く人が死ぬし(登山仲間は大半が死んどるが!?)、も〜〜〜!!最後まで信じられるのは嫁と大学の先生だけ!!こういう人間関係のクソみたいなしがらみのある下界を振り切って、ただ一人命をかけて山を踏破する瞬間にすべてを賭けようとした主人公の気持ちは分からなくもない……と言いたいところだが、主人公も主人公でかなり極端な思想なので、まあ……山以外何もなくてよい、という思考の脆さは見ていて不安になったし、案の定社会でうまくやっていける気配もなくて、ずっと見ていて辛かったが、うん、うん……。でも、途中で「俺は不死身の森文太郎だ」みたいなの出てきた時、金カム思い出して笑ってしまったな(おそらくこの登山家の方が先)

Youtubeでもたまに登山家の遭難事件の動画とか見たりするんだけど、見たものの半分以上が登山家が死ぬ有様だったりするので、私は、絶対に山には登らねえぞ!という強い意志を育んだまま読了した。無理だよ山〜〜〜〜クマもいるんでしょ〜〜〜〜!?まあでも、この漫画はとても面白かった。絶対山には登らないが。