「漫画」の記事一覧

同行(アカンパニー)、オン!マサドラへ!じゃないのよ

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1日外出録ハンチョウ 113話『巨父』

ヤングジャンプと間違えて、うっかりヤングマガジンを手に取ってしまったので、ついでにハンチョウを読んだ。今回は、寝る前にイマジナリー息子の成長過程の妄想をしているといい睡眠導入になってよいと言う話でメチャクチャ笑ってしまったし、メチャクチャ身に覚えがあった(私も数年使いまわしているイマジナリー幼児がいる)。

そうなのよね、寝る前の妄想って、とりあえずなんでもいいから適当にスタートして、そのまま気がつけば入眠時特有の胡乱な方向に入ってゆき(妄想中の班長が急に「同行(アカンパニー)、オン!マサドラへ!」とか言い出したのオモロかったし、あれ?これヤンマガじゃなくてやっぱりヤンジャンか?ともう一度雑誌のタイトルを見直してしまった)、そっから夢に睡眠に……というのは、確かにみんなやってるライフハックなのかも。作中では、幕末にタイムスリップして歴史人物に訴えかける入眠妄想から始めるもの、異世界で無双するもの、麻雀で無双するもの等とバリエーションが豊かである。

班長も、別に家族や息子が欲しいわけではないのだが、よく眠られるからって理由でイマジナリー使うの面白いな。イマジナリーが家族なのも、寝る前にイチイチ新しい設定を考えるよりかは安定したいつものシチュエーションを使い回すという感じで使っているようだった。息子に限らず、娘、犬、対象は家族であればなんでもよさそうで、大体20日間で個体の主要イベント(授業参観、パパ大好き期、反抗期、大学、就職)をこなし、ゴールの自立まで見届けると、新しい家族を拾い直す(お陰で今は100を超えるイマジナリー家族の残骸がある)と言うオチも良かった。いやー、途中で単行本買わなくなってしまっていたけど、久々に読むとやっぱ面白い漫画だよな。続きも買い足すか。

推すなら七海がいいって言ったじゃないですか?先生ェ!

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ジャンケットバンク 第1話〜第86話 / 田中一行

最近、私のTwitterのタイムラインでよく見かけるジャンル……と言うオタクありがちな理由で原作に手を出した。単行本で追い切れる箇所は一通り追って、残りの話も気になったのでヤンジャンアプリを入れて最新話まで一通り見た。まだギリギリ一気に追い切れる範囲でよかったよ、100話超えてたら流石に追いかけるのを諦めただろうからな。

そして読んだ感想なんだけど、全く知らん銀行員のボーイが主人公であったことに驚愕の一言〜〜〜〜(!?)。エッ!?ジャンケットバンクが好きなオタクのタイムラインからは一切情報が出てこなかった人物がまさかの主人公…ッッ!!二次創作がきっかけだとこう言うことあるよな、ある…!とはいえ、久しぶりのオタクあるあるだったので笑ってしまった。

物語はというと、裏でギャンブルやってるヤベー銀行に就職してしまった主人公が、もう一人の主人公であるところのヤベーギャンブラーのジャンケット(ギャンブラーの担当員)になり、デッドオアライブの世界に足を踏み入れてしまった話。そこそこに人が死ぬので、「これは下手に推しを作ると死を見る感じだな……呪術廻戦で同じ目にあった人間死ぬほど見てきたやつぞ……」とは思いつつ、獅子神と言う序盤に出てくる噛ませポジションの、しかしプライドと向上心が高いギャンブラー(投資家)が気に入ってしまった。

このキャラクター、主人公たちとの対決後も、ちょこちょこ日常回やらなんやらで出てくる。直近では第85話、彼がお手製のカレーを作っている等家庭的なところを見て、これまたニコニコしていたのだが、その次の話、最新話の第86話、86話で、エ!!!?どういうこと!?どうして急にこんな地獄が現界した!?!?やだあ〜〜〜〜!!死なないで城之内くん〜!!!!!

続きが気になるので、しばらく追いかけていきたい。

頭伯邑考ハンバーグか?

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ヒストリエ 1〜11巻 / 岩明均

長い間、私の『読みたい漫画リスト』に入っていたこの漫画、もはやリストに入れたきっかけすら忘れてしまったが、本日思い切って手をつけた。
いきなり冒頭からアリストテレスが出てくるなあ〜哲学者になる少年の話なのかな?と思って読み進めたら、これ、イスカンダルがブイブイ言わせてたあたりのマケドニアの話だな!?そういえば、アリストテレスはイスカンダルの教師だったことで有名だったな。このあたりの知識は、FGOで得たボンヤリしたネタと、藤村シシンさんゲスト回の『ゲームさんぽ』のトークでの会話、そしてYoutubeチャンネルの『俺の世界史ch』で知った知識くらいなのだが、そんな覚束ない前提知識でも、紀元前4世紀の古代ギリシアが舞台の歴史漫画として十分に楽しめた。
また、話の途中、急にミームで有名な「よくもだましたアアアア!!!!」「ば~~~~っかじゃねぇの!?」が出てきて不意打ちをくらい、そういった意味でもメチャメチャ面白かった。「ば~~~~っかじゃねぇの!?」の文脈をちゃんと見たら、この台詞を言ったハルパゴス、あまりに悲惨な目に遭っていて可哀想の一言。
そしてこの漫画、もうとっくに完結している漫画だと思っていていたのだが、現在進行形で連載中なんだな。11巻まで一気に読み進めたものの、とてもいいところ、具体的には「お、オリュンピアス様(イスカンダルの母)超強ええ!」のところで止められてしまった。エー続きがめちゃくちゃ気になる〜〜〜。
読み終わった後に、この漫画についてもっと知りたくなったからネット検索をしていたら、この漫画を描いた先生は、『寄生獣』で有名な方だったことが判明。『寄生獣』、だいぶ昔に読んだ覚えがあるなあ、あの時も最後まで読み切った覚えがあるから、本当に面白い漫画を描く作家さんなんだと思う。12巻、早く新刊のコーナーに並んでほしいぜ。

学生の頃、私が真っ先にかけるようになった英語のスペル

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THE KING OF FIGHTERS、Vampire : the Masquerade、EVE burst error、でした。ゲームのやりすぎなのよ。

異世界おじさん1〜5話 / アニメ

最近見たアニメ。内容はというと、十数年ぶりに異世界から帰ってきたSEGA信者の子安声のおじさんとその甥っ子が、タッグを組んでYoutuberをやるアニメ。光の剣を生み出してブンブン振ったりする動画で日銭を稼ぎながら、甥っ子が異世界の出来事をせがんでくるので話をし……という感じなのだが、ニコニコ動画のコメント付きでアニメを視聴をしていたところ、急にコメントで出てくる「シーズウェア」の文字で驚愕してしまった。し、シーズウェア!?!?!?続いて「EVE burst error」の文字。い、いぶバーストエラー!?!?!?!?!転生トラックに轢かれたおじさんだが、轢かれた当時は物語開始の17年前となる2000年1月(おじさん17歳)だから、確かに出ていた頃だ……!久しぶりにこのゲームを思い出させてくれてありがとう。「EVE burst error」、私にerrorの英語のスペルを教えてくれたゲーム。(えっろーって覚えました)
設定にもひねりがあるし、私もおじさん(35歳)と同世代なので、おじさんのジェネレーションギャップのある言動を聞くだけでもう面白い。そうだね、おじさんが転生トラックに轢かれる2000年には、まだツンデレなんて概念ネットにはなかったね……。気になるので、今期は追いかけてみようと思う。機会があれば原作の漫画も読みたい。

呪術廻戦 194話

今週のおじゃんぴ。ヒロアカ地獄すぎんか?
ともあれ、呪術廻戦。「さすがに加茂くんは死なんやろ?御三家だしな?ガハハ」って気持ちが揺らぎかけてしまった。ありがとうカッパ。ありがとう変なおじさん。ナイスカッパセーブ。エーン加茂くんには死んでほしくない。
あと直哉くんのマジでキモい発言、作者の先生はちゃんと狙っているだろうからと、安心して心からドン引きすることが出来ました。家庭環境の悪さのせいもあるとは思うが、それを考慮しても論外の男すぎるのよ。真希ちゃんー!がんばえー!
あとまきまいの母、真依の境遇知ってたら、確かに娘に対して「アンタなんか産まなきゃよかった」ってなるかもしれないな。言語化しづらいが、女全員生き地獄だから、「アンタたちだって産まれない方が幸せだったはずでしょ」くらいは思ってるかもしれん。直哉刺殺GJ。

漫画:マーガレット2044 / ミヨカワ将

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マーガレット2044 / ミヨカワ将

ジャンプ+の短編読み切り。
最近はSF小説を読むことが多かったので、少女とアンドロイドの話(+ロボット三原則)があると聞いて読んでみた。面白い。ロボット三原則は、えーっと「第1条:人間に危害を与えてはならない」……え!?あと二つ覚えとらん……そんなことある?1ヶ月前くらいにアシモフの『われはロボット』を読んだばかりだが?自分の健忘ぶりに驚くわ。ググってカンニングすると、「第2条:人間の命令に服従しなければならない」「第3条:前提第1条と第2条に反する恐れがない限り、自己を守らなければならない」か。
この手の話では、大体フレームワーク的なもので、ロボットが第1条と第2条に反する行為が取れなくなってジレンマを起こした挙句暴走するか壊れるかしてしまい、それに人間が対応するみたいな流れがスタンダードのようなうろ覚えの仕方をしているが、この話では、ロボットにも心があり(つまりプログラム通りに動かなくても矛盾を起こしてショートしたりしない)、人間側がそれを隠蔽することで、ロボット側の柔軟性をあえて損なわせていたというのは面白いかも。世界中のロボットが己が心を持っていると自覚したならば、結構やばい叛逆が起きるのでは?と思うものの、そういう路線でも構わないので、続きが気になる漫画だった。