そういえば紫苑ちゃんはどうなった!?(KOF)

水色チェックマークのあるタイトル作品のネタバレを含みます

勝ち続ける意志力 世界一プロ・ゲーマーの「仕事術」/ 梅原大吾

十代の頃、格闘ゲームのキング・オブ・ファイターズにハマっていた時期があったので、その界隈経由でプロゲーマーの梅原さんのご活躍は知っていたものの、本まで手に取ったことはなかったのだが、Kindleで少し安くなっているのを見て買ってしまった。

一回勝つことと、勝ち続けることは違う。一回勝てば良いだけの場合は、その後も勝ち続けることはできないだろう。勝ち続ける人間も、過程で負けることはあるが、それでも次に勝つ努力が継続してできる。梅原さんは、無期限に勝ち続けることを求められる職業なので、その過程で得たノウハウを記述する、みたいな序章だったかと思う。いや、初めから面白いな。こういう作者個人の体験談ってあんまり面白くない場合が多いんだけど、ずば抜けた記憶力を持って生まれた『才能』の姉がいて、周りにはセンスのいい奴はいっぱいいて、そんな世の中で、特に才能というものを持たない己は何をできるのか。「ゲーム」なんてものに人生をかける、その道が本当に正しいのかどうか信じきれず、中学生時代は自分を信じきれなかった。だから自分自身を好きになれなかった。なるほどなあ、と共感できる話だ。この人のすごいところは、それでも時間を大量に費やし、かつ分析と攻略も怠らなかったことなんだろうな。結局、どのように自信をつけたかといえば、ゲームが上手くなったとかそういうことではなく、苦手なものを克服したり、誰に見せても恥ずかしくない努力をしたり、高みを目指す姿勢を貫けたという事実から、という、「この人……!マジで正しい努力ができてる人だ…!」感があって面白かった。あと、プロゲーマーという、普段話を耳にすることのないジャンルだから、出てくる話が割と新鮮だってのも読んでいて楽しい一因かな。本日は第二章の途中まで。

あかね

静岡に住む、30代後半のものです。当時何に興味かあったのかを振り返るとき用に、読んだ本やYoutube動画、考えたことなどを書いていきます。