読書:おはなし りょうり きょうしつ・7 こまったさんのサンドイッチ / 寺村輝夫、岡本颯子

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▼前回の続き

読書:おはなし りょうり きょうしつ・1 こまったさんのスパゲティ / 寺村輝夫、岡本颯子読書:おはなし りょうり きょうしつ・1 こまったさんのスパゲティ / 寺村輝夫、岡本颯子

あの後調べたところ、こまったさんシリーズは全10巻まで出ているようで、以下のお料理がリストに上がっていた。

(1)スパゲティ(2)カレーライス(3)ハンバーグ (4)オムレツ (5)サラダ (6)グラタン (7)サンドイッチ (8)コロッケ (9)ラーメン (10)シチュー

うーんこの中から次を選ぶなら、サンドイッチが好きかなあ……ファミマのミックスサンドに死ぬほど課金していた時期あったし……と思って、順番通りではないが、(1)スパゲティ→ (7)サンドイッチと、順番を飛ばしてみることにした。さあ読むかと本を手に取ったら……嫌な予感!表紙が不穏!

おはなし りょうり きょうしつ・7 こまったさんのサンドイッチ / 寺村輝夫、岡本颯子

こまったさんは駅の前で小さな小さな花屋を営んでいる。この導入は毎回同じか〜〜と思いはしたものの、よく見たら1巻と、お花屋さんの絵柄が変わってない?建物の形はそのままなのに、季節を変えた感じのペインティング。細かい雰囲気変えで好感が持てる。話の内容は、以前と同じように「起:タイトルに因んだ料理の話題」「承:異世界に飛ぶ」「転:料理という名の力技で捩じ伏せる」「結:夢オチで異世界から帰ってきて、旦那さんに料理を振る舞う日常に戻る」というような流れなのだが、今回の異世界には人喰いの青鬼がいて……おい!!

急にホラー展開じゃねえかよ!!!!!!!!!!!!!!

お料理がテーマの児童書をニコニコしながら読んでいたら、急に注文の多い料理屋めいた不穏な雰囲気が流れ出し、主要キャラクターが人喰い鬼に捕えられ、「きょうは、かわったおへその、にこみりょうりです。ざいりょうは、人間のでべそを十こ……」とレシピが出てくるなんてことあるか?こまったさんってこんなちいかわみたいな世界観してたっけ?ちびくろさんぼもそうだが、古い児童書にときどき出てくる隠しきれない不穏なスパイスは一体なんなんだよ。これが児童書文学だとしたら、大半の子供がチビるだろ!

……エッ?本当に私、児童書を読んでた?困惑のあまり、サンドイッチの話が何も頭に入ってこなかった(サンドイッチ侯爵あるあるネタが出たことくらいしか覚えてない)。あまりにも展開のインパクトが強かったので、また他のシリーズも手に取ってみたい。ネタとしての意味で、大変おもしろい児童書だった。

あかね

静岡に住む、30代後半のものです。当時何に興味かあったのかを振り返るとき用に、読んだ本やYoutube動画、考えたことなどを書いていきます。