漫画:一級建築士矩子の設計思考 1巻 / 鬼ノ仁

水色チェックマークのあるタイトル作品のネタバレを含みます

タイトルを入力していて思ったんだけど、もしかして設計思考と設計施工をかけとる?ともあれ、一級建築士の方が描いた一級建築士の漫画。確か結構昔にTogetterの記事で知って、そのままKindleで購入して積んでしまっていたんだったかな。該当記事はこちら。

一級建築士・1級建築施工管理技士の資格を持つ有名なエロ漫画家「鬼ノ仁」さんがついに建築漫画を発売!じゃないのよ。そんな設定の人なんだっけ!?忘れていた。まあでも、作中にそんな要素は、そこまで感じなかったのでセーフよ。建築学科の犀川先生、建築探偵・桜井京介、と最近建物関係の設定を見ていたから、この漫画のタイトルが視界に入った時に開いてしまった。

一級建築士矩子の設計思考 1巻 / 鬼ノ仁

建築とお酒が好きな一級建築士の古川矩子が、独立して自分の事務所兼飲み屋を開いたところからスタート。私に建築系の知識は無く、せいぜいゲームでシムピープルやシムズを遊び倒した程度だったので、こんなにも図面が出てきたり数値が出たり、安全対策・法律などの知識がガンガンに詰め込まれた漫画の情報量に圧倒されてしまった。細かいところは正直分からんのだが(私は雰囲気で建築漫画を読んでいる)、それでも十分面白かったな。あらゆる創作がそうなんだけど、出来上がった作品は、その価値を担保しようとすると人の手による維持管理が必要になるかとは思う。建築にもそれが言えるわけで、設計も大変だし施工も大変だし、その後のメンテ管理も必要だしとあらゆる工程が人の手で行われているのに、立派な建物を見た時、私は、特に人の生活を思い浮かべたりしないんだけど(絵画は絵画だなあ〜くらいの感覚で、描いた人の背景や時代などにじっくり思いを馳せたりしない)、やっぱ建築士ともなると、常に建物と人との接点を深く観察されてるんだな。そういう視点の違いが、一番面白かったかも。

あかね

静岡に住む、30代後半のものです。当時何に興味かあったのかを振り返るとき用に、読んだ本やYoutube動画、考えたことなどを書いていきます。