読書:ナナマルサンバツ1〜20巻 / 杉基イクラ

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クイズ王・伊沢拓司率いる、QuizKnock(クイズノック)というYoutubeチャンネルをたまにみるのだが、たぶんそれ経由で知った、競技クイズを取り扱った漫画。以下ネタバレ。

ナナマルサンバツ1〜20巻(完結) / 杉基イクラ

競技クイズとはなんのこっちゃと思いながら手に取ったのだが、どうやら、クイズ番組でやるような知的競技の類らしい。最初のうちは「へ〜そういうのもあるんだ、クイズ番組的なやつかな?」くらいの感覚で見ていたが、学校内にあるクイズ研究会の活動の域を超えて、全国の強豪校相手に鎬を削り始める熱い展開とその見応えに一気に読み切ってしまった。

クイズ競技としては初心者なのだが豊富な文系の知識を持つ主人公、競技クイズ好きのヒロイン、サブカルに強い同級生、やたら強い謎の部長と、電子工作が得意な部長の妹、理数系に強いライバルや多種多様の因縁キャラクターといった、まあ誰か一人は推しメンができそうな豊富な全国各地のメンバーたちが、全日本U-18のクイズ大会、『スクエア』のクイズ王の座をかけて闘うという、なかなか普段見ることのないジャンルの漫画で面白かったな。私は文系の主人公が、最終的に推しになったかも。

途中気になったのは、段々と女性キャラクター周りから感じる謎の配慮というか、なんかポリコレ対策しなくちゃダメだったのか?みたいなオブラートみを勝手に感じてしまい、その周りに言い難い微妙なモヤモヤを感じてしまった。作者の方は女性のようだし、これはマジでなんだったんだんだ。

とはいえ、登場するキャラクターたち自分だけの強みを活かし、切磋琢磨し合いながら、知的に熱くなれる漫画で面白かったのは間違いない。オススメ。

あかね

静岡に住む、30代後半のものです。当時何に興味かあったのかを振り返るとき用に、読んだ本やYoutube動画、考えたことなどを書いていきます。