読書:ポルトガル史[増補新版](1) / 金七紀男

水色チェックマークのあるタイトル作品のネタバレを含みます

今回手に取った本は、以前、黒田龍之介先生の『世界の言語入門』で見かけた「ポルトガル語はブラジル音楽のボサノバにも使われ〜」の一文から興味を持ち始めたポルトガルの、通史本。
本が結構厚くて、本を開いて10分後くらいに「待てよ、まずWikipediaでざっくり読んでしまえばよかったのでは?この本をちゃんと読み切ることできるのか?」と気づいてしまい、一瞬にして心が折れかけてしまった。
だ……大丈夫か?私のポルトガルへの認識は、スペインの隣国、十字軍、カトリック教徒が9割、修道院が王族貴族と癒着を起こしてなんか権利を廃止された、修道院由来の古きよき伝統のお菓子がいっぱい残ってる、スペインとブイブイ言わせた航海時代、アフリカに植民地がいっぱいあったやつ、ポートの語源になった港がある、日本の南蛮貿易、シュガーロードとカステラ・鶏卵素麺・ぼうろ等の菓子、ブラジル音楽のボサノヴァはブラジルポルトガル語、くらいの知識しかないが……いや結構あるな。ポルトガルの菓子図鑑を読んだことが思ったより功を奏していた。これだけ知識あるならこの本も余裕で行けるんちゃうか?ガハハ!気を取り直して、いざ鎌倉!


Google Earthでポルトガルの地域を逐一確認しながら読み進める。とりあえず、1回目はざっくり読んで気になるところだけメモし、細かいところ等は2回目を読むであろう未来の自分に期待するという戦法で挑む。

・北部と南部は、地理的にも大きく違い、地理が違うので気象も違い、文化も違い、と結構別れてる。そんなに別れる?ってくらい別れてて、逆になぜ国として別れていないかの方が気になってきた。

・ピレネー山脈を超えてイベリア半島にやってきたケルト人!ケルト人ガッツありすぎじゃない?

・ピレネー山脈を超えてイベリア半島にやってきたローマ人!ローマ人もガッツあるよな、あのピレネー山脈を越えるなんて……ん?と、ポエニ戦争時、カルタゴのハンニバルがアルプス越えをしてローマに攻め入ったという歴史知識とうっすら混じってしまい、一瞬混乱してしまった。アルプス山脈とピレネー山脈への認識が混じっとるし、ハンニバルはカルタゴ人であってローマ人ではない(ローマへ攻め入った側だよ)。ピレネー山脈ってもしかして、意外と超えやすい?いや、そもそもアルプス山脈はどこだ。アルプスの少女ハイジは、確かスイスの話だったと思うから、ええっとGoogle Earthで調べて……いや、カルタゴもどこだよ……ちょっとここでアルプス越えの認識を正そう……と脱線してしまうこともしばしば。最終的に、ハンニバルはアルプス山脈とピレネー山脈の両方を超えてアルプス越えを達成していたことがわかり、混乱の元凶に憤りを覚えてしまった。この!こいつ!こういうのが世界史を追う醍醐味だとは思うが、ポルトガル史が一向に進まなくて泣いちゃった。

そういえばドリフターズに出てきたので覚えているのだが、ハンニバルを打ち破ったスキピオ、ググってみたらフルネーム「スキピオ・アフリカヌス」じゃん。もしかして、カルタゴがアフリカ大陸側にあったことと何か関係がある?ん?でもスキピオは確かローマ人だよな……と急に疑問が湧いてしまい、軽くググることに。この本、まだ24Pしか進んでないんだが?本筋に戻りてえ〜〜!(アフリカヌス=アフリカを制したもの、アフリカ大陸サイドにあったカルタゴを打ち破ったことから付けられた第三の名前、たぶん覚えた)
あとついでに、ドリフターズの最新話がどこまで進んでるのかを確認しました。2002年は今の所、掲載したのは2回?そう……(諦念)

とりあえず、本の1/10のにあたるところまで読み進めたところで、今日はここまで。

  • 第一章 環境(北と南、農村の生活様式、石の文化と粘土の文化)
  • 第二章 建国前のポルトガル(先史時代、ローマ文明の伝播、ゲルマンの支配)
  • 第三章 イスラムの半島支配とレコンキスタ(イスラム文明の開花、レコンキスタの展開)

わかるようなわからないような歴史のカタカナが沢山出てくるが、とりあえず分からないまま飛ばすしかない……!2回目以降の私に期待しよう!

でもやっぱり、分からないなりに、この手の本を楽しく読めるようになってきているのは成長だと思う。何とか読み切り、歴史関係の語彙?用語のレパートリー?を肥やしていきたい。

あかね

静岡に住む、30代後半のものです。当時何に興味かあったのかを振り返るとき用に、読んだ本やYoutube動画、考えたことなどを書いていきます。