Kindleセールで価格が安くなっていたことと、最近「待てないで行動してしまう」「待つって大事だな」と思う機会があったので購入。夜遅くにスーパーへ行くと半額シールが貼られていてつい買ってしまうことがあったり、家の中にお菓子があることが分かっているとお茶の時間も待てずに手を伸ばしてしまったり、遅延報酬が判断できないというか、「長期的な目標はあるにもかかわらず(痩せたい・健康を維持したい)、目先の欲望に直ぐに負けてしまう」なんて状況をどうにかしたいなあとは思っていた。次の機会待てばいいか、とか待てないんだよなあ。
まだ最初の方しか読んでいないけれど、やっぱ時代の変化と共に「待つ」ということに対しての価値観ややり方が変わってきているよね?という警鐘をこの本は鳴らしている。LINEがあれば、昔みたいに文通で一週間のスパンを置いてやりとりするなんてこともない。「待つ」ことが当たり前だった時代から、「待てない時代」「待てない社会」になったのではないだろうか?という主張には、最もだと感じるなあ。
ソシャゲの課金や半額セールもそうだけど、目先の誘惑に負けることで経済が勢いづくし、堪えることができない、忘れないうちに確実な今の価値を獲得したい、という人間の判断が当たり前になることで、耐えるという経験があまり積むことができなくなったのかも。それは、変化の激しい社会では、受け身であることがマイナスだと教えられたからかもしれないし、目の前にぶら下がった人参に釣られることがあまりにも多いからなのかも知れないが、焦ったさに屈することや、逆に待つことが、人にどのような影響を及ぼすのか考えていきたい。みたいな気持ちにさせる本。また明日続きを読みたい。