先日の続きから。この主人公、メチャクチャよく働くな。国連宇宙軍のお偉いさんから指名されて主任となって以来、縦横無尽に専門家の元へと駆け巡り、とうとう「ルナリアンたちの母国・ミネルヴァで大規模な宇宙戦争があったのでは?五万年前には、高度な兵器(核)があったことが予想される。発見されたチャーリーたちは探索隊の一つであったが、月面裏側に集中している大規模な隕石落下によって痕跡が抹消されたものと思われる」みたいな説まで出してきて、SF小説おもろ〜ってなっている。
月面で見つかる五万年前の遺体!宇宙服を着ていて高度な文明を持つと予想される!次々に見つかる彼らルナリアンたちの遺体!彼らの食糧だったと思われる、地球にはない生態の魚が見つかる!エー!?月面の隕石落下クレーターは実は超融合爆弾の痕跡だった!?そして見つかる……母惑星・ミネルヴァの存在!これがSF小説なんだなあ。読んでいて、童心に帰ってしまった。ワクワクする。
同時期に見つかった木星の衛星ガニメデに乗り込んで調査したところ、プロローグで出てきた、人の良い巨人の亡骸も出てきた。ガニメデ?ガニメアン?急に出てきたが、地球人と同じような人間のチャーリーとはまた違った人種(巨人)で、やっぱ宇宙間戦争があったのでは?と思わされるな。プロローグでは、この巨人はチャーリーたちに味方していたように思えるが、複数の惑星ごとに文明があったとなるとな。ここで見つかった言語と、チャーリーが所持していたものから見つかった言葉が照らし合わされて、言語解読が進むというのも面白い。五万年前、地球も氷河期だったが、このミネルヴァという星も氷河期だった。氷河期は、この辺り宇宙一帯の現象だったのではないか?というのも面白い。えー、さっきから面白いしか言えてないんだが。そして地球よりも太陽から遠いミネルヴァは、この氷河期というものがかなり深刻な問題だった。このために、他の星への移住を検討する必要が出てきて、見つかったチャーリーたち探索隊はこの使命を帯びて月まで出てきたものと思われる。しかし、ミネルヴァは資源が不足している星だった。技術が発達し、もし他の星へ移住できるとしても、星の全員を移動させるのは無理だ。選ばれしものだけの手段となる。そこで対立が生まれたのではないか。大型輸送宇宙船から見つかる大量の動植物の標本。地球人の祖先に近い品種!お茶でも淹れこよう、といったん閉じた本の表紙刻まれた『星を継ぐもの』のタイトル!星を…継ぐもの!お、面白〜!!!!!!!!!
言語解析が進み、最初に見つかった遺体・チャーリーの日記が解読される。そこで綴られる任務の日々、戦争の状況。彼らの母星ミネルヴァとは一体どこにある星なのか?もしかして地球か?白熱する議論!見つかる物品!新たな議論!それを中立の立場で見守る俺たちの主人公が、木星へ旅立ったところで、本日はここまで。はちゃめちゃに面白いんだが?