「2022年」の記事一覧

読書:積み木シンドローム The cream of the notes 11 / 森博嗣

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ミステリ小説『すべてがFになる』で有名な森博嗣先生のエッセイシリーズの11巻め。先日から体調を崩しており、とりあえず今日は家で大人しくしていようとしていたこともあって、新刊を発売日に買って読むという、私にとって滅多にないコンボをキメられたことは大変喜ばしい。

積み木シンドローム The cream of the notes 11 / 森博嗣

このエッセイシリーズを手に取るたび、「私はなぜこの本買ったんだっけな……」という自問自答を繰り返している。良く言えば森先生のファンだから、悪く言えば惰性なのだが、最近このシリーズ時事ネタが挟まれているためマンネリすぎないのも理由だろうか。みたいな感じで特に期待せず読み進めたのだが、なんだか今回ずっと面白く感じたな。話題としては近年のコロナにウクライナ情勢、ヴァーチャルに政治という興味関心が一定量あるものだったし、Youtuberの話が出た時は予想外で二度見してしまった。また、エッセイを読んでいる最中に、「世界の一部で進んでいる少子化、子供の数が少ければ少ないほどその希少価値が上がるし、世代間の競争率が下がるというメリットもあるかも、ということは親になることは、マンパワーに加えて希少価値が付加された資源を持つという野暮な考えもできるのでは」みたいな野暮な考えしたりもできたし、いろんな考え方や切り口を見ることができて面白かった。去年のエッセイも同じような感想だった気もする。来年のエッセイも同じ感想なのかもしれん。その確認も含めて、楽しみにしているシリーズだと言える。

雑談:コロナ疑惑(解決)

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市の無料のコロナ検査キットが届いたので、ドキドキしながら使ってみたところ、陰性でした。そんなことある?じゃあこの喉の痛みは一体なんだよ!?(逆ギレすな)

自分の頑健さを驕って油断していたからコロナにかかった、と反省していたのに、ただ自分の頑健さが証明されてしまった。ま、まあ検査キットも確実じゃないだろうから、引き続き治るまでは大人しくしているとして、とりあえず、明日は病院に行くかあ。

雑談:コロナ疑惑

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朝起きた瞬間、若干感じる喉の痛み。乾燥かオミクロン株の初期症状か……?熱は36.6度。念の為予定していた特定健康診断をキャンセルして、薬品と食料の在庫チェックを行った。食欲は有り余るほどにある。むしろ、病気かもしれないから栄養をつけとくか!という理由でめちゃくちゃ食えた。
今のところ、喉が痛い以外の症状がないのだが……!
しかし、こんなこともあるんだな。思い返せば5日前、外出した覚えがあるわ。そこで感染したのかも。気が緩んでたのかもしれないなあ。ワクチン4回打ったから重症化はしないと思うが、今日は大人しくお休みすることとする。

読書:QuizKnock クイズで学ぶ漢字の世界 / QuizKnock

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Youtubeで有名な東大クイズ集団のQuizKnock、漢字の本とか出していたんだ……と思って軽い気持ちで手を出して、パラパラと中身を見たところ、浅はかにも「おっ文章中の漢字に全部ふりがなが振ってあるじゃ〜ん、ということは子供向けの易しいヤツだな」などと思ってしまい、うっかり手に入れたのが全ての過ちだったと言える。異様に問題が難しすぎない!?ターゲット層はどこなんだよ!?まあでもQuizKnockユーザーの小中学生ならこれくらいは手応えのうち……なのか?

QuizKnock クイズで学ぶ漢字の世界 / QuizKnock

QuizKnockお馴染みのメンバーが登場し、難しい漢字の読み方などの漢字クイズを出しては解説付きで答えてくれたりなど、QuizKnockユーザー向けの漢字問題集みたいな本だとは思うのだが、子供向けっぽい雰囲気に反して問題が難しすぎない!?(2回目)

いい年をした大人なのだが、恥ずかしながらイージー問題しか解けなかった……。毎日やっている漢字書き取りアプリくんはこんなエグいクイズは出してこないので、この本の難しいクイズの半分も分からなかったと思う。だ、だって読めるか?白(ベルギー)、海扇(ほたてがい)、牛津(オックスフォード)、兀兀(こつこつ)だよ!?などと、思わず逆ギレしてしまった。
しかしながら、既知の知識がほとんどだろうとナメてかかった大人の私が、いい感じに知らない知識で殴られてワンワン喚きながらクイズに頭を悩ませること自体が面白かったし、これを読むであろう子供たちへも「子供向けです」みたいな風にナメてかかってないというか、面白い漢字が沢山あるんだよ!という雰囲気が感じ取れて、たいへん良かった。他のQuizKnock本も気になってきたな。

漫画:鬱ごはん 2〜4巻 / 施川ユウキ

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前回の続き。

漫画:鬱ごはん 1巻 / 施川ユウキ漫画:鬱ごはん 1巻 / 施川ユウキ

鬱ごはん 2〜4巻 / 施川ユウキ

ウ……!1巻で気になっていた『食べ物が粗末にされる』『生理的嫌悪感のある気持ちの悪いオチ』のシーンが、2〜3巻で若干増えている……!あと、起きる出来事の一つ一つが悪い結果に転んだり、そうでなくともマイナスな結論が出ることが多く、これじゃあ鬱野くんが学習性無力感を覚えて鬱になってしまうのもやむを得ないのではと心配になった。いや、鬱野くんにポジティブ思考になって欲しいわけではないんだが……言語化し辛いな!

ただ、4巻に入ってからは、持ち前のシニカルな結論がキレキレで笑ってしまった。何かの話題が出た時にその話題に関連するウンチクを反射的に返している人間を見て「問題は大半が無自覚で、『自分は引き出しが多い』と誤ったセルフイメージを抱えてしまっていることにある、いたたまれない」と反省する鬱野くんや、映画を見た後に「映画の感想を言語化するのが面倒だからSNSで他人の感想漁って自分と感性が近い意見を探すか」とスマホを触る鬱野くんは良かった。そう、私は鬱になるごはんを見たいんじゃないの、モーム的な観察眼の煌めきを見たいの!(?)

しかし鬱野くん、なんやかんや言って金遣いが荒そうな生活しているが、大丈夫なのか?金払わんと出来ん経験の方が多いし経済も回るというのは承知の上だが、フリーターってこんなもんだったか……?とページをめくるたび常に余計な不安がチラつくが、「まあでも私もフリーターやってた頃はこんな金遣いだった気がするな、人のこと言えねえじゃん」と気づいていたたまれない思いをした。他人の経験から何も学ばないくせに、自分の経験からも何も学ぶことができない、この哀れさが人間の証明ってコト……!