「2022年5月」の記事一覧

晴耕雨読は誰が言い始めた言葉か?

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朝からポツポツと雨が降っていたので、「じゃあ今日は外に出かけず本を読むか、晴耕雨読だな」と思ったところで、急に「晴耕雨読ってどこから湧いた言葉だ?中国か?」と気になり始める。軽くググってみたところ、語源・由来不明、出典不明とのことで不思議な感じがしたし、ググった先で生き継いた『レファレンス協同データベース』なる、国立国会図書館が全国の図書館等と協同で構築する調べ物のための検索サービス(質問・回答サービス含む)があることにも驚いた。インターネットがある世の中でよかった。

「脳」整理法 / 茂木健一郎

脳科学者で有名な先生なのかな?ここ数年、脳によくないとは思いながらマルチタスク作業をすることが癖になってしまっていて、どげんかせんといかんと思い、ちょいちょいと脳関係の本を再読し始めた。まあそんなことで頭は良くなったりはしないのだが。この先生の本は、目次をパラパラと見ていた時に気になって手に取った。

知識について、ひとまず次の二つに分けて考えることができる。「世界知」という科学を根拠にした己の世界観を構成する知識と、「生活知」という生きていく上で自分個人に寄り添った知恵(母語やコミュニケーションなど)である。この世界知を生活知に寄せていくことが大事で、また、この二つの知をつなげていくということに生かせるのが脳である。世界知は、自分がいなくても成立している世界を見るためのアートであり、神の視点である。

また、何かが起こる時にも、次の通りに分けて考えることができる。「ランダム」、「規則性」、そしてその中間点に位置する「偶有性」。規則性は人に歓びの感情をもたらす(科学、天体の運行、数式の美、秩序、法律など)。ランダムについては人は無関心になるが、ランダムの中にも規則性を見出そうとする癖がある。例えば宝くじを買うとき、人はそこに何らかの規則性を見出そうとするが(ラッキーナンバー6がよく出る、大安の日に買う、日頃の行いを正す等)、そこには正しい規則性はなく、結果は全くのランダムである。占いについても同じことが言える。この間にある偶有性は……なんだろう、競馬とかだろうか。規則性があるようでもあり、全くの偶然・意外性に左右されるようでもある。この偶有性を脳は栄養にする、みたいなことを主張されている。この辺、ちょっと分からなかったが、偶有性のある新鮮な知識を蓄積して、それを脳が整理することで、創造的なものを生み出すことができる、みたいなことだろうか……?人は、規則性とも言える世界知を、偶有性に、生活知に寄せていくことで、脳の中で何かを創造し得る、とか。

いや、多分ちゃんと普通に読めば筋が通っているのだとは思うが、私の中で「この先生の手持ちのキーワードは、偶有性・クオリアだと思うけど、そうすると本のタイトルの「脳」整理法ってなんだ…?企画書で提示されたタイトルに強引に著者の持つ手札を絡めているとか?」と話が繋がっておらず、どうでもいいことばかりを考えてしまっている。私の脳の整理がされとらんのよ。これはシンプルに、私が脳に対して今現在そこまで興味がないからなんだろうな……。

逆にこの本で興味が湧いたのはP90の「脳は刺激を欲し、外界からの刺激を完全に遮断されると、勝手に幻覚を生み出して刺激を得る」みたいなくだり。なんか、感覚遮断タンクとかいう装置に人間を突っ込んで遮断した結果、そういう結果が出たらしい。この実験の被験者にファインマンの名前が上がっているので、これはまあ信じて…いいかな。でもそうすると、人間、夢を見る仕組みってこういうことなんじゃないか?と連想で妄想できたりした。つまり、寝ている時も脳は動いているのだが、身体の感覚は遮断されている。だから脳が勝手に刺激を作り出そうとして、幻覚を見る、みたいな。瞑想を極めると幻覚を見たり恍惚感を得たりするのもそう、とかどう!?私の瞬発的なひらめきにしては、そこそこ面白い仮説では!?(どうじゃないが)

もう5月20日!?

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勝ち続ける意志力 世界一プロ・ゲーマーの「仕事術」/ 梅原大吾

先日の途中から一気に読んで読了。いや、予想を越えて遥かに良い本だったな。
努力をして17歳の時に世界一位にはなったものの、梅原さんはゲーマーをやめてしまう。続けて選んだのは麻雀の道。やがてそれも止めることになり、今度は介護の業界へ。友人からの誘いがきっかけとなり、去ってから3年でまたゲーマーに戻って、そしてアメリカの企業からプロ契約の誘いが来る。この経歴がしっかり骨としてあり、そこから磨いた仕事術への見解の根拠を肉としてくっつけていく感じなので、話の根拠に納得することができた。納得は全てに優先するってジャイロが言ってたもんな(?)。

・考え続けること、本当に長く、少しでも努力を継続すること。
・自分の取り組みが正しいのか、そこで悩んでしまうのはまだ自信がないから。それでも続けていくと「正しくないかもしれないけど、俺はこれでいい」と思える日がやってくる。
・納得ができるまで突き止め、考えること。お金を稼ぐということが目的ならばこのやり方は効率は悪いだろうが、自分を成長させるということが目的ならば、大事である。効率を突き止めて、戦法をコピーし、そのノウハウだけですぐに最高点の10になることもできるだろうが、10止まりになる。例え時間はかかっても愚直に考え、11、12、13と限界を突破できる人間が世界のプロたちである。
・「(この道は苦しいかもしれないが)こう考えれば楽になるよ」みたいなアドバイスは嘘だと思う、楽をして大きな何かを掴むことはできない。かといって、がむしゃらな努力をしてはいけない。
・今まで「どうして若いうちにしかできないことがあるの?ちゃんと説明してよ」と思っていたが、介護の現場では、歩けないし一人で食事もできない、5分前のことも忘れてしまう人々が当たり前にいて、できることは本当に限られていた。だから復帰して、プロになる話をきた時、できるうちにやろうと覚悟を決めた。

などなど。よくある「自分を成長させる」というテーマが、全く見栄や嫌味のない文体と体験談で語られているので、読み応えがあった。良本でした。

そういえば紫苑ちゃんはどうなった!?(KOF)

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勝ち続ける意志力 世界一プロ・ゲーマーの「仕事術」/ 梅原大吾

十代の頃、格闘ゲームのキング・オブ・ファイターズにハマっていた時期があったので、その界隈経由でプロゲーマーの梅原さんのご活躍は知っていたものの、本まで手に取ったことはなかったのだが、Kindleで少し安くなっているのを見て買ってしまった。

一回勝つことと、勝ち続けることは違う。一回勝てば良いだけの場合は、その後も勝ち続けることはできないだろう。勝ち続ける人間も、過程で負けることはあるが、それでも次に勝つ努力が継続してできる。梅原さんは、無期限に勝ち続けることを求められる職業なので、その過程で得たノウハウを記述する、みたいな序章だったかと思う。いや、初めから面白いな。こういう作者個人の体験談ってあんまり面白くない場合が多いんだけど、ずば抜けた記憶力を持って生まれた『才能』の姉がいて、周りにはセンスのいい奴はいっぱいいて、そんな世の中で、特に才能というものを持たない己は何をできるのか。「ゲーム」なんてものに人生をかける、その道が本当に正しいのかどうか信じきれず、中学生時代は自分を信じきれなかった。だから自分自身を好きになれなかった。なるほどなあ、と共感できる話だ。この人のすごいところは、それでも時間を大量に費やし、かつ分析と攻略も怠らなかったことなんだろうな。結局、どのように自信をつけたかといえば、ゲームが上手くなったとかそういうことではなく、苦手なものを克服したり、誰に見せても恥ずかしくない努力をしたり、高みを目指す姿勢を貫けたという事実から、という、「この人……!マジで正しい努力ができてる人だ…!」感があって面白かった。あと、プロゲーマーという、普段話を耳にすることのないジャンルだから、出てくる話が割と新鮮だってのも読んでいて楽しい一因かな。本日は第二章の途中まで。

諦めなきゃ、諦めなきゃ夢は必ず叶うんだ!

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初日で石を全部溶かしながらも、死んだ目で毎日マスターミッションをこなし、諦めずに石と呼符をコツコツ集めなおした結果の…勝利!😠

最終日に呼符10枚貰ってすぐさま使い果たした甲斐があったものの、このすぐ後にコンスタンティノス11世ピックアップが始まってしまって泣いた。私はコロンブスか?

8時間ダイエットも即効で破ってしまったし、本を読む気もなく、今日はとてもダメな日だった。

毎年福袋で賑わう、世界のお茶専門店・ルピシアの話。今年は夏の福袋(紅茶詰め合わせ)を買ったので、今月のお茶がルピシアから送られてきた。3000円以上商品を買うと、月1でティーバッグ2個お試しに送ってくれるというお楽しみなのだが、近年は全くルピシアを買っていなかったので、この手のものを久しぶりに貰った。まだこのサービスをやっていたんだなあ、と嬉しい気持ちになりながら、すぐさまサンプルのティーバッグを使ってお茶を淹れるなどする。(癒しが欲しかった)
・8049 抹茶入り煎茶「葉葉清風」…美味しい緑茶〜!以上の感想が浮かばず、己が貧相な舌であることを噛み締める。
・9220 ルイボス アールグレイ(ノンカフェイン)… うっすらとしたの苦味?えぐみ?が気になって普段ルイボスティーは飲まないのだが、これは美味しかった。アールグレイのすっきりさが効いているのかも。

キャストリアが全然手に入らないよ〜!

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光と闇のendless battle……貯めてた石を全部放出したのに、マジで期間限定PU対象のキャストリア来ないが?妖精騎士トリスタンも来ない。明日の呼符10枚でなんとか来てくれ。(FGO)

ラーメン発見伝 18〜26巻 / 久部緑郎、河合単

前読んでストップしていたところから再読。最終話まで一気に読み切った。面白かった。
これまで、主人公・藤本とヒロイン・佐倉の恋愛沙汰について全く興味ゼロだったのに、最終巻で二人が気持ちを確かめ合った時の最後の1ページにすごくグッときた。マジでこの最後の1ページを見るまで興味なかったのに、藤本が「ありがとう」って言って抱き寄せたところが満点の絵で、お前、ちゃんと主人公に求められる恋愛の決着ができたんだな……。これまで無関心だったことが勿体なかったか?と思わせられるくらい良い絵で好(ハオ)でした。
また、芹沢さんとの決着がついたところ、開店祝いのくだりもとても良かった。芹沢さんの敗因は顧客を信じきれなかったことで、主人公の勝因は清々しいまでに顧客を信じきったこと。性善説で成り立つクリエイターと、性悪説で成り立つビジネスを、どのように両立させていけるかどうかがこれからの鍵ではあるが、藤本と佐倉の二人ならなんとか乗り越えていけるかもしれない、と思わせてくれるいい最後だった。次シリーズの『らーめん才遊記』は読み終わったから、次は『らーめん再遊記』を読まねばなるまい。

ときめきトゥナイト それから 1巻 / 池野 恋

この令和の時代にときめきトゥナイトの新刊が!?!?
世代ではなかったのでリアルタイムで読んだことはないものの、タイトルだけは知っている古の少女漫画の新刊が出ているのを見て、ついつい手にとってしまった。真壁くん!あなたが真壁くんなのね!名前だけは存じ上げている昭和のヒーローを新刊で見れたことに妙な感動を得てしまった。かつては南條晃司か真壁俊か、それくらいの知名度だったからね。(南條晃司?)
40歳超えの主人公が主役の少女漫画は久しぶりに見たかもしれない。時が止まったかのような世界観(魔界・魔法)で話が進んでいくが、普通に面白かった。続きが出たらまた見ようかな。