カレー沢薫先生はTwitterでちょいちょいお見かけしていて、へしきり長谷部狂いの人またはFGOの新撰組副長沼の人という印象がある。芸風はコメディの漫画家の方で、コラムニストとしてもご活躍されており、たまに思い出してはコラムをいっぺんに読み漁るとかしている。『人生で大事なことは、みんなガチャから学んだ』というエッセイ本も読んだけど、面白かったな。文章だけでも十分に面白いのだが、この『ひとりでしにたい』というのは本業の漫画の方で書かれたやつで(??)、確か1〜2巻あたりまでは読んだ覚えがあった。今朝方、そういえば続きは…!?と思い出したようにKindleでポチってしまった。
この漫画は、主人公のアラサー女子がかつて憧れていた叔母が、自宅の風呂場で孤独死していたことをきっかけに諸々考え、後輩に厳しいダメ出しを喰らいながらも「ひとりで生きてひとりで死にたい、いやできれば猫と!」との結論に行った主人公のコメディ終活話。ジャンルは終活でいいのか?自信がない。自信があるのはコメディの分野に入るであろうというだけなんだよな。
終活を始めようとする主人公はまだ30代なので、己の終活より親の終活の方が早いじゃんという話の流れがあり、3・4巻は親の定年退職&熟年離婚危機、iDeCoやNisa、老後の家計の支出の話がメインなのかなという感じ。芸風の合う合わないはもちろんあるかとは思うが、このような話をギャグタッチで展開してくれるのは、気持ちが重くなりすぎずに助かる。邁進する主人公の傍にはエリートの後輩が居て、毎回メチャクチャ正論パンチで殴られているんだけど、主人公も自分で考えたり反省したりとりあえず行動してみたりと、渋々ながらも次々に可視化されてゆく問題を直視する姿勢が頼もしくて好き。
そんなこんなで漫画も面白かったな〜、Twitterで感想とか漁ってみよう!と思って、『ひとりでしにたい』と検索したところ、以下の状態になってしまった。